秩父鉄道の貨物列車と言えば、各種デキに牽引された石灰石輸送列車を思い浮かべますが、石炭輸送列車も運行されています。セメントの製造は、粉砕した石灰石を主原料として焼成加工して生産されますので、焼成時に使用する石炭も貨車輸送されています。

この石炭は輸入した石炭で、JRの鶴見線扇町駅から熊谷貨物ターミナルを経由して、秩父鉄道の三ヶ尻駅に隣接する太平洋セメント(旧、秩父セメント)熊谷工場に搬入されます。石炭輸送にはホキ10000形が使用され、JR線内では20両編成で、秩父鉄道線内では10両編成に分割されて運行されているそうです。

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私の牽引機は秩父鉄道デキ300型、ホッパー貨車はホキ10000形です。
 

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マイクロエース 「秩父鉄道 デキ300型・青色」 (品番:A2075) です。
 

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実機は全長12.6mのコンパクトな電気機関車で、模型でも前後デッキ間で80mmしかありません。製品は、片側が自連型のダミーカプラー、反対側がアーノルドカプラーを装着してあり、各々の交換用カプラーも添付されています。
 

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河合商会 「ホキ10000形  限定品  秩父セメント追加10両セット」(品番:KP-263) です。
このセットが発売される前に、同一内容で車番違い10両セット(品番:KP-259)が発売されており、その後に追加発売されたセット製品になります。両セットを揃えるとJR線走行時の20両編成が再現できます。
 

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車両の社紋は秩父セメント(文字標記は、チチブセメント)になっており、積荷用の石炭を模した黒褐色の細かい石が添付されています。説明書には、添付の石炭はディスプレー用で走行させる車両には搭載しないようにとの注記がありますので、非搭載(空荷)で使用しています。 1両だけ最後尾に連結する際の反射板が装着されています。武州原谷駅常備と石炭専用の表示も再現されています。
 

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ホッパー車の手ブレーキ側のデッキ(中央の車両が反射板付)、電気機関車がダミーカプラー側から見た姿です。反射板の付いたデッキ側のカプラーは、KATOの「かもめナックルカプラー」に交換して見映えを向上しました。1枚目の写真が交換後の最新の姿で、無加工で交換が出来ました。
 

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ホッパー車の手ブレーキがない側のデッキ(反射板はなし)、電気機関車がアーノルドカプラー側から見た姿です。
 

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秩父鉄道線内を再現したホキ10000の10両編成。 走行させるには手ごろな編成です。
 

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撮り鉄目線で望遠撮影してみました。
 

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JR線内では、かつてはEF65-1000 PFが牽引していたのでこんな感じだったのでしょうか。(現在の牽引機は、EF64-1000貨物機とのこと)

実際の走行風景は何れも見たことはないのですが、ちょっと目先の変った専用列車を楽しんでいます。