JR西日本に乗り入れる智頭急行のHOT7000系気動車の先頭車には、流線形・非貫通形先頭車であるHOT7000形(京都向き)・HOT7010形(鳥取・倉吉向き)の他に、貫通形先頭車のHOT7020形(方向性なし)も存在しています。

両端に流線形・非貫通形先頭車を連結した編成はよく見掛けますが、運用の都合により貫通形先頭車が片側や両側に連結されていたり、貫通路付を活用して中間車として連結されることもあります。
 

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流線形のHOT7010形が先頭の6両編成  1995年1月14日 大阪駅

倉吉方の先頭車がお馴染みの流線形HOT7010形の編成です。多客期につき基本5両編成に1両増結した6両編成で運転されています。この編成の中間(手前から3両目)に、次の車両が連結されていました。
 

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中間車として京都向きに連結された貫通形先頭車HOT7022 大阪駅
 

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HOT7020形の貫通路は独特のフォルムです。 大阪駅
 

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最後尾(倉吉向き)に連結された貫通形先頭車のHOT7022 2016年1月5日 長岡京~山崎

形式称号のHOTとは、智頭線の沿線自治体である Hyogo(兵庫県)、Okayama(岡山県)、Tottori(鳥取県)の3県のローマ字表記の頭文字に由来し、番号の7000は1両あたりの機関出力が約700PS(355PS×2)であることに由来しているとのことです。(出典:ウィキペディア「智頭急行HOT7000系気動車」)

流線形の非貫通形先頭車は連結方向固定で各5両、貫通形先頭車には方向性がなく3両が在籍しており、便利な貫通形(HOT7020形)は、先頭に出た時と中間に入った時で、それぞれの表情を持っています。