阪和線の社形電車・モハ20形を撮影(→こちら)するために、1964年(昭和39年)に天王寺駅に行っています。

お目当ての阪和線電車の他に、関西本線等の列車を撮影していました。
 

イメージ 1
関西本線 普通・柏原行 キハ35-2  1964年3月 天王寺駅

 

イメージ 2

キハ35-2とペアを組むキハ36-4  1964年3月 天王寺駅

関西本線の旅客サービス改善の為に、キハ35系が1961年に他線区に先駆けて新製配備されました。大阪環状線には101系電車が投入されており、兄弟顔をしたキハ35系気動車が天王寺で顔を合わせることになったのも何かの縁があったのでしょう。キハ36の右側にはSLが少しだけ写っています。
 

イメージ 3

C57 146 牽引の関西本線・回送旅客列車が出発待機中  1964年3月 天王寺駅 
 

イメージ 4

関西本線・回送旅客列車には後部補機C58も連結  1964年3月 天王寺駅

先程のキハ36の写真の右隅に僅かに写っていたのはこのC58でした。最後尾の客車は1等車のようにも見えますが、どのような列車に使用されていた編成なのかは判りません。
 

イメージ 5

南海電鉄の新鋭電機ED5201形・重連牽引の貨物列車が通過  1964年3月 南海・天王寺駅

当時は、南海電鉄天王寺支線(天下茶屋-天王寺 2.4km)が国鉄天王寺駅まで乗り入れており、最も南側に南海電鉄専用ホームがありました。国鉄に直通する貨物列車も同様に運用されていました。ED5201形電気機関車は1963年に4両新製された新鋭機で、南海電鉄の貨物輸送廃止(1982年)に伴い3両は廃車となり、1両(ED5202)だけが三岐鉄道に売却されED301形として使用されています。天王寺支線は、大阪市営地下鉄・堺筋線の天下茶屋延伸に伴い1994年に廃線となりました。
 

イメージ 6

EF52 2 牽引の紀勢本線・客車列車  1964年3月 天王寺駅

天王寺駅からは紀勢本線直通の客車列車も運転され、阪和線区間は古豪機EF52が牽引していました。EF52は全機が竜華機関区に集結して阪和線の客貨運用に1975年まで使用されましたが、EF58に後進の途を譲り廃車となりましたが、鉄道記念物となったEF52 1は京都鉄道博物館で保存展示され、EF52 7も川重の兵庫工場に保管されているそうです。

 

【関連記事】

 大阪の買収国電モハ20形