1965年(昭和40年)5月に京都駅1番線ホームの東端から、京都駅を発車する列車を撮影していました。
481系 特急「雷鳥」 (1965年5月 京都駅)
北陸方面に向けて出発する481系の特急「雷鳥」です。この481系は前年に投入され、JNRマークを付け、きのこ形クーラーで統一された美しい姿を見せていました。手前にある通過線用信号機の保持方法は、国鉄の大鉄局方式の独特の形状をしています。また、右後方にはダブルルーフの現役客車も見えています。
113系 米原行 (1965年5月 京都駅)
同じ場所から、雷鳥の後を追い掛ける113系非冷房7連の米原行の普通電車です。大阪方面から来た快速電車は、京都以遠は普通電車になりました。快速用の7両編成ですが、中間にはサハ111ではなくて常にクハ111が連結されていました。こちらは全車非冷房ですが、屋根上にズラッーと並ぶグローブベンチレターも圧巻です。この系も前年に大阪地区に投入されたばかりで、快速電車にはまだ80系も多数使用されていました。
この頃からカラーフィルムを使用するようになりました。当時はカラーフィルムがまだ高価だったので、撮影も見映えのする綺麗な色の列車を選んで撮影していたようで、SLと茶色一色(ブドウ色)のEL・旧国・客車や貨物列車のカラー画像は見当たらず、相変わらずモノクロフィルムでの撮影が主流でした。