高校生時代に撮影したモノクロネガから、珍しい38番台の客車が2種類見つかりました。何れも存在は知っていましたが、見たのも撮影できたのも初めてでした。

夏休みに東京の友人達と朝から小田急で箱根登山鉄道の撮影に出掛け、帰途は小田原駅から東海道本線の111系で東京駅に戻って来た際、夕方まで時間があったので東京駅でも少しだけ撮影しました。
 

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カニ38 1 (1964年7月 東京駅)

長距離列車ホームで珍しい荷物車を発見。シャッター式扉でパレット輸送検証用の試作荷物車カニ38です。10系客車の車体構造で、マハネ29の旧式台枠と3軸台車TR71を組合せた1両だけの改造試作荷物車。発車までは十分時間があり、駅員さんに無理をお願いし許可を得て全景を撮影することができました。車体の標記類がかすれて殆ど見えない状態で、全般検査前だったのかも知れません。真横では、秋に開業する東海道新幹線のホーム建設が最盛期を迎えていました。


高校の修学旅行は九州横断で、別府から入り、バスで阿蘇・熊本・天草と巡り、最後の日は長崎でした。長崎で初めて自由時間があり、クラスメートと別れて一人で長崎駅に向かいました。

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マロネフ38 11 (1965年5月 長崎駅)
 

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マロネフ38 12 (1965年5月 長崎駅)

こちらはダブルルーフで、3軸台車のTR73を履いた1等寝台車のマロネフ38です。マイロネフ29 1,2から改造された2両だけのマロネフ38 10番台とのことで、揃い踏みでの撮影です。先のマロネフ38 11に1号車の札が、このマロネフ38 12に6号車の札(窓の貼紙は7号車?・・・)が挿してあり、両車の中間には普通屋根で広窓の1等寝台車(マロネ41と思われる)が連結されていました。中間の車両は未撮影だったのが残念です。また、急行札も挿されており、窓には貼紙があるので団体貸切列車が留置されている雰囲気でした。自由行動時間での大きな成果です。


真横には沢山のSLがいる長崎機関区があり、こちらも訪問しましたが、別の機会に改めて投稿させて頂きます。

 

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