9月15日、入院3日目。
昨日から始まったのは以下2つの抗がん剤。
- キロサイド (24時間を1週間)
- ダウノマイシン (30分を5日間)
また、ご飯が食べられなかったりするのでこれとは別にいわゆるポカリ的な点滴も24時間体制でつけられます。
これに加えて、ベサノイドという前骨髄球を分化させていく薬を飲んでいくことがメインの治療方針に。
うっかり油断すると血小板も少ない状態になるので、必要に応じて輸血もされます。
血小板のパックって写真で写っているように黄色いっぽいんですよね。これが血液なのが不思議。
そしてその下についている機械なんですが、これ抗がん剤やるときに着ける機械なんです。
抗がん剤がきちんとした速度で血流に流れていくのかを管理していたりするようで、少し異常があると
ピロピロとエラー音が鳴り響いて看護師の方がやってきます。
それに加えて、体の三か所に張り付けられた電極で常にバイタルのチェックもされています。
体を動かしたりした際に一個外れたりしても、やっぱり看護師の方が飛んできます。
抗がん剤がいかに劇薬で、看護師の方々も神経を尖らせながらチェックしてくださっているのがひしひしと伝わってきます。
さて、戻って抗がん剤2日目です。
イメンドカプセルという吐き気止めを処方されたおかげか、胃のあたりはムカムカするものの
実際に吐き気を催すところまではいかない感じです。
しいていうならば揚げ物を食べすぎて胸のあたりが苦しいといったくらいの感じでしょうか。
(まあ、それでも十分健康体からすれば嫌な感じではありますね)
しかし、個人的に何よりもつらかったのが「頭痛」と「悪寒」。
偏頭痛などの鋭い痛みとは違う鈍く、頭をゆっくりと締め付けるような痛みが延々と続きます。
そして体温は常に37度後半~38度を動き、薬で熱が下がってきたとしても悪寒が残り続けます。
通常の風邪なんかですと悪寒がくると、その後熱が一気に上昇して楽になるときがやってきます。
しかし今回はその「楽になる」瞬間がいつまでもやってこないんです。
延々と続く高熱。
まさにエンドレスフィーバー()。
そんな阿呆な冗談を夢想するくらいには疲れ果て、食欲も失せ、体力を奪っていくのがなかなかきつかったなぁ、と後になって思い返します。
ご飯は当然食べる気にならないので、買ってきてもらったゼリー飲料を口にするのが精いっぱいでした。
(ここから後日追記した文章です。すっかり書くのを忘れていました)
そして起こる事件
なんか抗がん剤入れてる腕……めっちゃ痛いです
時刻は夕方6時過ぎ
痺れるようなチクチクするような痛みが続き、どうにもならないと点滴の部分を見たところ――
なんてこったい抗がん剤が漏れてるよ!
すぐにSOSコールを看護師さんに
わらわらと集まってくる看護師さん&先生たち
これはかなりの緊急事態だとピリピリとした空気でさとります
とりあえずすぐに点滴を止め、ルートを右腕に取り直しますが、それだけでは終わりません
曰く、「抗がん剤が直接皮膚に触れたりすると、皮膚が壊死したりする」という説明を受け、皮膚科へSOS。日曜日にも関わらず捕まった先生が手に持っていたのは
恐るべき鋭さを備えた注射器
壊死しないようにステロイド注射とやらをするようですが、先生曰く「すっごく痛いからごめんね」。
おっさんも皮膚を壊死させたくないので「いいです、ぶすっとやっちゃってください」と覚悟を決めました。確かに鋭い痛みは走りましたが、熱やらでうなされていたのもあってかそこまでひどいものではありませんでした。
そんな騒動もあってか寝た気がせず、ほぼ24時間起き続けているような感覚は本当に厳しい。。。
そんな試練の3日目でした。
血液データ
血小板 49,000 (通常158,000~348,000)
ヘモグロビン 10.5 (通常13.7~16.8)
白血球 1,200 (通常3,300~8,600)
好中球 32.5% (通常42~68%)
FDP 95.7 (通常0~10)
D-ダイマ 59.6 (通常0.00~1.00)
血小板は輸血の影響もあって増。
白血球は抗がん剤の影響かぐっと落ち始めていますね。