『人を許すことをやめてみた』
第二章 「許す」を分析してみた
2-1.「許す」の成り立ち 【1/2】
「ゆるす」を漢字にすると、
「許」と表します。
現在、日本では 日本語を表記する文字としてひらがな・カタカナと並んで、漢字が使用されています。
しかし、漢字はもともと紀元前約1300年の中国、殷王朝時代に発案されたもの。
政局を占うために動物の骨や甲羅に漢字を刻んで使用したのが 漢字のルーツと言われています。
そもそも、なぜ「許」という字は
ごんべん (言)と
うま (午)
の字で成り立っているのでしょう?
まず、扁(へん)の部分である (言)に着目して調べてみました。
すると・・・(言)は、
つらい (辛)と
くち (口)
を意味する二つの象形文字から、
つくられているとのことでした。
(言)が二つの象形文字からできているとは、知りませんでした。
象形文字とは、物の形を点や線でかたどって描かれた文字です。
(辛)の字が簡略化され、
(言)の上部分、4画目までを
つくっています。
小学生の時、漢字練習の宿題が大変だったことを思い出すと、簡略化は歓迎なのですが。
ジャポニカ ガクシュウチョー !
でも、まさか、(言)の字に(辛)が組み込まれていたとは、小学生の時の私は考えつきませんでした。
(辛)は「取っ手のついた刃物、または、入れ墨をするための針」の象形からできたそうです。「つらい」を意味する文字です。 ひぇ~っ!怖!
採血されることすら苦手な私は、
想像するだけでこわばってしまう。
刃や針で傷つけられたら、辛いどころの騒ぎではございません・・・。
言扁の下部分を造る(口)は、そのまま人の口の形からできました
これは 分かりやすいですね。
(辛)と(口)の二文字より成り立った(言)。これで「つつしんで言うこと」を意味するとのこと。つつしんで言わないと、口は災いの元、辛い目に合うからでしょうか?
(言)という字を発案した人は、「何かを発言する時は、考えて言ったほうがいいよ」と思っていたのではないか、私にはそんな気がします。
2-1.「許す」を分析してみた
は次回にも続きます。
お読み下さり、有難うございます💝