『伝言ゲーム』

・ケース1

腰の痛みで来院される。

「病院で肋間神経痛って言われました。」

「痛いのどこでしたっけ？」

お尻や太腿の裏辺りを指差す。

「今度病院行かれた時に、肋間神経痛ではなく、もしかしたら坐骨神経痛ではないかの確認をしてもらえませんか？」

後日、坐骨神経痛だったことが確認できました。

・ケース2

近くの整形外科で圧迫骨折と診断される。

「この前、おっきい病院で箱に入って検査したら(MRIだったらしい)、背骨の骨が折れてるって言われた。骨折してるって！」

「ええと、また病院に行かれた時に説明してもらって欲しいのですが、圧迫骨折って背骨の骨折ですよ。」

「ええっ!？」

「圧迫骨折。負荷、圧迫されて骨折してるので、骨折です。脊椎圧迫骨折は背骨の骨折となりますよ。また病院行かれた時に詳しい説明してもらって下さいね。」

・ケース3

「先生、散髪したん！スッキリして男前なったやん。痩せて見えるで。」

「でしょう。こういうことは、大きい声で広めて下さいね。」

「わかったわ。先生、散髪してんなあ。」

「…そこじゃないのよ。」

人に何かを伝えるのはなかなか難しいものですね。