空はすっかり春模様ですね
どうも皆さん、ダルナです_(_^_)_
北州イスサバード大陸を領し、かつては覇権を手にしたガレアン族の国、ガレマール帝国
戦乱を呼ぶ国として、エメトセルクによって作られたこの国は、これまで何度もエオルゼアへの侵攻を目論み、我々と刃を交えてきました。
しかしそんなガレマール帝国も、ゼノス達テロフォロイによって、帝都が壊滅。
暁月編で訪れた現在のガレマルドの地は、かつての栄華は見る影もありません。
(これは完全に私事ですが、最近のウクライナとロシア情勢が、暁月編で語られていた、かつてガレマール帝国が旧コルヴォ地方を属州化したという設定と完全に重なってしまうんですよね。今回の記事はそれよりも前から温めていたものではありましたが、今のウクライナ情勢を見ると、あの崩壊したガレマルドのマップやガレアン人の人たちが、重なってしまうんですよね。現実であの光景は見たくなかったのに、本当に残念です)
そんな裏の目的のため、アシエンによって作られたガレマール帝国
元々は共和国であったこの国を、エメトセルクは「ソル・ガルヴァス」という人間を演じることで、覇権を手にする一大帝国へと成長させました
ではなぜ、エメトセルクは戦乱を呼ぶ国として、ガレマールという国を選んだのか
少し考えてみました
ガレアン人の歴史
そもそもガレアン族は、先天的に魔法が使えないという特性から、他種族との争いに敗れ、辺境の地へ迫害された歴史を持ちます
その後、迫害されたガレマルドの地で魔導技術を確立したものの、以降も他種族との争いは絶えませんでした
そういった歴史的背景から、種族間の結束が強い一方で、自分たちとは異なる、魔法を扱う他種族に対しては、蛮族と蔑み、恐れていたガレアン族
おそらくエメトセルクは、それらの種族意識を利用できると思い、ガレマールという国をこの役割に選んだのではないかとも思えます
ですが、本当にそれだけだったのでしょうか
ダルナはこう思うのです
エメトセルクは、ガレアンという種族と、ガレマルドという国を通じて、これまで自分が見てきたものと、かつての古代世界を、どこかで重ねていたのではないか、と
エメトセルクが重ねていたもの
ガレアン人はかつて、豊かだった故郷を追われ、寒冷地へと迫害されました
彼らを追いやったのは、自分たちとは違う、魔法を行使する人達
つまり、魔法が使えない自分たちとは、根本的に文化も考え方も異なる者たち
至極悪く捉えれば、ガレアンの人たちにとって他の種族は、人の形をした異形に見えていたのでしょう
そしてそれは、古代人の生き残りであるエメトセルクも、今の人類に対して感じていたものでもあります
自分たちとは異なる、人の形をしたない損ないのなにかが、世界にうごめいている
エメトセルクにとっても、今の人たちは、人の形をした異形に見えていたのだと思います
故にエメトセルクは、ガレアンの人たちに、かつて自分が抱いていたものと同じものを感じ取り、心のどこかで、自分と重ねてみていたのかもしれません
そしてもうひとつ、エメトセルクが重ねていたかもしれないもの
それが彼らの首都、帝都ガレマルドです
ガレマール様式といえば、鉄をメインにした現代に近い作りをしており、
なにより、塔などの高い建物が多いのが特徴です
それはエメトセルクがソルとなる前からそうだったのか、それとも後からそうなったのか、世界設定資料集を見る限り、現時点ではそれらを知ることはできません
(魔導技術の軍事転用はソル帝の登場以降のようで、それ以前は暖房などの生活系の技術として使われていたという記載はありましたが)
しかしここでひとつ気になったのが、ガレマルド編で青燐水探しをした際、焚火に温まりながら、ユルスがかつてのガレマルドについて語っていたこのシーン
皆さん、このセリフ、どこか見覚えがありませんか?
……そう
漆黒編5.0にて、ラダー大昇降機を動かす際、エメトセルクがヒカセンに
かつてのアーモロートを懐かし気に語っていたシーンと全く同じセリフなんです
かつてのアーモロートがどんな街だったのかは、テンペストでその一端を見ることができますが、
こちらもどこか様式が現代にかなり近いもののように感じます
というか、ほぼ現代の都市部そのものでしたよね
エレベーターも出てきましたし笑
もし帝都ガレマルドが、エメトセルクがソルとなる前から、今のような建築様式を取っていたのだとしたら……
エメトセルクはその街並みと、かつてのアーモロートと重ねたみていたのではないでしょうか
それとも、エメトセルクがソルになってから、ガレマルドをアーモロートに模して作ったのか
今となってはわかりませんが
いかがだったでしょうか。
迫害された歴史があるからこそ、利用価値があると踏んでガレマールという国をエメトセルクは戦乱を呼ぶ国として選んだのでしょう
しかしその一方で、彼も無意識のうちに、かつて自身が見ていたものを彼らに重ねてみていたのかもしれません
そう思うと、なんだか少し感慨深いものを感じてしまいました
過去の栄華は決して戻らない
けれど、そこにかつてあったものがまたそこで穏やかに、そして当たり前に戻るように
エメトセルクの重ねたものを思いながら、これからも願っていきたいです
それでは