私からのお返事
自然な経過であっても
妊娠出産はとても大変なことですし
不妊治療も、妊娠中のトラブルも
女性にとって心身共に負担が大きく
そんな中ぎりぎりまで
お仕事をされていたとのこと
とても大変だったことかと思います。
産後のうつに限りませんが
うつはとてもつらい症状であり
また周囲に理解されづらかったり
自分自身でも自責的になってしまうこともあり
さらに初めての出産の後で
そのような状態となったこと
全てが初めての経験となる
赤ちゃんのお世話もしなくてはいけないし
里帰り中はお母さんの助けがあったとはいえ
本当にお辛いことでしたね。
うつ状態では
しばしば自律神経機能の異常をきたし
辛い精神症状とともに
そのような身体症状に悩まされることがありますが
幸い現在は回復されているとのことで
何よりです。
出産はうつ病のきっかけとなりうる
出来事ではありますが
お2人目をお考えとのこと
次回の妊娠・出産は
できるだけ心身の不調を起こさずに
乗り越えていけるように
できる限りの対策をしたいですね。
良く知られていることかも知れませんが
精神疾患は
遺伝的素因なども関係するとされてはいますが
発症や再発を予防していくためには
やはり「心と身体をできるだけ健康な状態であるようにコントロールする」
ということが重要です。
心と身体を良い状態に保つためには
ストレスケア
多少のゆとり
十分な睡眠
食生活
適度な運動
などが大切です。
現在のストレスについては
3歳のお子様のイヤイヤ期のことを
書いてくださいましたが
現在近くに知り合いもいなく
ご主人に会えるのは週に１回と
育児のサポートが全くない状態というのは
とても心配に思いました。
ご主人はとてもお忙しいのですね。
交流が少ないということですが
夫婦仲は良好でいらっしゃいますでしょうか。
いちこさんは
人に合わせるタイプとのことですが
そうであるとすると
知らず知らずに我慢を重ねてしまい
心身の不調をきたしてしまうことがあります。
とくに
社会とのつながりが少なくなっている
幼い子を子育て中の母親の心身の健康にとって
夫との関係はとても大切です。
もし、何か気になっていることがあれば
それを少しずつ解消していくような取り組み
（夫婦関係へのアプローチ）
も良いと思います。
何かあれば
お母さんや妹さんやご友人に
相談できたりはしますか？
また、育児サポートの保健師さんとは
週に１回ゆっくりお話ができたりするのでしょうか。
そのような行政の育児サポートを利用したり
子育てサークル、一時保育を利用するなどして
まだまだ大変な子育てについても
「母親なのだから無理をするのが当然」と思わずに
できるだけサポートを得られると良いなと思います。
ストレスへの対処としては
甘いものやカフェ、買い物などで
気分転換ができているのですね。
そして、お花の先生でもいらっしゃるのですね。
素敵ですね。
そういった楽しい時間を
ぜひしっかり確保して
大切にしていただきたいと思います。
お子さんが2人になって
よりお忙しくなったとしても
忘れずに大切にしてほしいことです。
また、自律神経を安定させるためには
適度な運動も役に立ちます。
もし、運動習慣がなければ
毎日5分でも良いし
簡単なヨガなどでもいいので
運動もできると良いなと思います。
子育て中はなかなか難しいかとは思いますが
いちこさんが楽しみながら継続できる
”何か”を見つけられるよう
色々と試してみていただきたいです。
次に、栄養のお話をしますね。
鉄欠乏性貧血というのは
よくある疾患としてしられてはいるものの
一般的には軽視されています。
治療が必要なレベルの貧血があれば
鉄剤を処方してもらえたりしますが
貧血に至る前の潜在的な鉄欠乏は
ほとんど問題視されることはありません。
ですが、鉄は
うつ病と関連があるとされている
セロトニンやノルアドレナリンを
作るために必要な栄養素であり
栄養療法に詳しい精神科医師らによりますと
多くの精神疾患に鉄不足が関与していて
鉄やたんぱく質、ビタミンなどの栄養を
十分に摂取することで改善・治癒する
精神疾患が少なからず存在するようです。
そして、月経のある女性は
毎月血液（鉄をたくさん含む）を失うために
普通の食生活をしていれば
ほとんどの人が鉄不足になる
というのが日本の現状で
妊娠・出産でさらに失い
いちこさんは出産時のトラブルで
多量の出血があったとすると
貧血はもちろんですが
鉄分の危機的な不足が
産後のうつに少なからず
関与していた可能性があると思います。
次の妊娠・出産に備えては
現在の鉄不足の状態
（血液検査ではフェリチン（貯蔵鉄））
を確認したり
不足があると考えて
鉄分を意識した食生活や
サプリメントなどの利用をおすすめします。
お仕事についてのところで書いてくださった
以前はなかったような
現在の不安感や自信がない感じは
ごく軽い精神症状が残っているとも考えられ
妊娠・出産によって大量のに失った鉄分を
以前鉄剤の内服もしていたとのことではありますが
さらに十分に補うことで
改善する可能性があるかもしれません。
お返事は以上になります。
産後のうつの再発予防や
今後の妊娠・出産に関わらず
いちこさんが心身ともに健康に過ごしていくために
少しでも参考になることがございましたら幸いです。
なお、お返事は
ご相談内容から考えられる可能性や
一般論に基づいてお書きしており
決して診断などに値するものでは
ありませんことをご留意くださいませ。
何かと大変かとは思いますが
かけがえのない子育ての期間を
いちこさんが自分らしく元気に過ごせますことを
心から願っております。
ココナラで、メッセージによるカウンセリングをしています
