オンラインでのイメージセラピーのサポートをはじめました。
よろしければこちらの記事もご覧くださいませニコニコ
 

 こんにちは。

アイコンを変更してみました
私を最大限キュートにアレンジしたらこんな感じかも照れ


痛みの全体像のお話の続きです。

痛みが長引いている場合
その痛みによってなんらかの
メリットを享受している場合があります。

痛みのメリット!?
これも大事なポイントではあるんですが
患者さんに対しては
なかなか話題にしにくかったりします。

痛みのメリットって、たとえば
痛みがあるおかげで働かなくていい、とか
痛みがあるおかげで優しくしてもらえる、とかだったりするので、、

あからさまにそういう意識(顕在意識)の人はたぶん少なくて
潜在意識レベルでそういう気持ちが働いてしまっていることがあります。
潜在意識は見えないので、現実的には、そういう可能性があります、というか、そういう可能性があると考えて治療をするとうまくいくことが少なからずあります。

でも、そんなずるい感じのこと
誰も認めたくないし
否認してしまうんです。
(否認についてこちらの記事にかいたことがあります。)

中途半端な説明では
辛さを理解してもらえていない、などの
誤解を生んでしまう可能性があるので
たくさん時間が取れるとき
患者さんとの信頼関係が築けているとき
などなどの条件が整っていないと
なかなか話題にすることはできません。

なので実際に話題にできたことは少ないですが

このような条件がそろって話題にできたとしたら
痛みがとてもとても辛いものであることに十分共感した上で
「ちょっと視点を変えてみた時に
痛みがあったおかげで良かったことや
痛みがあなたを守ってくれているような側面は
ないでしょうか?」
といったことを問いかけます。

これを、患者さん自身が考えることによって
患者さんは自分の主治医になるということに一歩近づきます。

たとえば答えが
「そういえば、痛みがある時は夫が優しいですね、、」とかであったなら
痛みが無くても夫が優しくする
という方法で
このメリットは無くなるので
痛みが改善したりします。

ていうか夫が優しくなっただけで痛みがなくなったら
痛いふりしてたんちゃうん⁉️
とか思われてしまいそうですが
(顕在意識では)そんなつもりは全然なかったりします。


そもそもどうして
痛みのメリットがあると
痛みは強くなってしまうのでしょうか。

痛みにメリットがあるなんて
普通は考えてもみないことが多いし
痛みは普通は消えて欲しいと嫌われています。

でも痛みは身体(と心)を守ってくれるものでもあり
無闇に無くなると困る面もありますよね。

痛みを全く感じない人は
大怪我をしても気付くことができず
大量出血で命を落としてしまうかもしれない。

身体を守ってくれているのはわかりやすいけど
心を守ってくれているのはちょっとわかりにくいキョロキョロ

仕組みとしては
さっきの例では
潜在意識レベルでは夫に優しくして欲しいけれど甘えられない、と思っている。
↑これがなかなかの苦痛なんだけど
顕在意識ではそのことに気付いていない。
または、否認している。
ので、その苦痛から心を守るために痛みが出る。
というようなことが起こっていそうだけど
目には見えない。

言葉を変えると
甘えたいけど、甘えられない葛藤
が症状を引き起こす。


むかしむかし私が参考になったと感じた文献↓ていうか漫画照れ
が、たしか、これでした。



なんらかの辛い症状をお持ちの方は
一度、ちょっと視点を変えてみて
この症状があることによって良かったこと、や
この症状が自分を守ってくれているような側面
について想像してみてくださいね。

症状があることで
出会えた人考え方自分の変化まわりの変化
症状があることで
逆に減らすことのできた辛さや負荷
などなどなど。


ちなみに私自身も
色々な心身の不調を経験してきたのですが
それはそれはそれなりになかなか辛いものでしたが
それがあったからたぶん心療内科医になったし
患者さんの症状の辛さがすごくわかる気がするし
その対処法も机上の空論でなく色々試した経験者としての具体的なお話ができるので
色々なことがあって良かったんだな、と今は思えます。
これは、症状を悪化させてしまうメリットというよりは
症状を肯定的にとらえることができると辛さが減る
という体験ですね。

メリットという意味では
症状がとてもとっても辛い時期に
大幅に仕事を減らしたことがありました。
病気っていう大義名分でもなければ
なかなか自分の負荷をコントロールできない世の中ですね。。

でもそれも、これから変わっていくと思っています。
健康より大事なものってありますかね。
自分や家族や社会が健康であるってことを
誰もが大切にできる世の中になっていくと
私は信じています。



それぞれの症状は
できれば経験したくなかったかもしれないけれど
誰もが経験できることではないし
それを乗り越える
あるいはそれと生きることが
この人生のクエストかもしれません。

それを面白いな、とか
よし、クリアするぞ!
と思えたら、症状のある人生も
そんなに悪くないと思えたりします。

そんなに簡単ではないかな、、?


今日もご訪問いただきありがとうございましたニコニコ