オンラインでのイメージセラピーのサポートをはじめました。
よろしければこちらの記事もご覧くださいませニコニコ
 

前回、痛みの全体像について少しふれました。
 
痛みの全体像、つまり
身体にある異常 + 痛みを強くする因子
 
痛みを強くする因子には
ストレス
精神状態(うつ状態など)
生活習慣や行動パターン
痛むことで二次的に得られる「メリット」
などがありますが、
 
この記事では
この中でストレスと精神状態について
考えたいと思います。
 

 

ストレスについて過去の記事リンクを貼っておきました。流れ星

ストレスと心身症について




そもそもストレスを強く感じていると

なぜ痛みが強くなる可能性があるのでしょうか。

 

その答えの一つに

痛みの閾値が下がってしまう(痛みを感じやすくなってしまう)から

というものがあります。

 

ややこしいことに逆パターン(閾値が上がる)もあるのですが

説明は機会を改めたいと思います。

 


痛みの閾値が極端に低下し

見ためや検査では何の異常もない部位でも

触れるだけで激痛を起こしたりする

アロディニアと呼ばれる状態もあります。



ストレスを強く感じ続けていたり

あるいは自覚できていない(潜在意識レベルでの)ストレスを蓄積していたりすると

心身がSOSとして症状を出してくる

という見方もできますね。


どこかの記事にも書いたことがありそうですが

ストレスとはすなわち交感神経の緊張反応でもあるので

それが持続すると身体は悲鳴をあげるわけです。


また、慢性の痛みの中には

明らかに交感神経の興奮で強くなり

交感神経ブロック注射で痛みが軽減するというものもあるようです。


というわけで

ストレスは痛みを強くするらしい。




次に、精神状態についてですが

とくによくあるのが

うつ状態では痛みを強く感じやすい

ということです。


これも痛みの閾値の低下が関係しています。


うつ状態が先に起こってなんらかの痛みに悩まされることもあるし

なんらかの痛みが長引いたり原因がわからないことで

うつ状態を引き起こすこともあり

うつと痛みは互いに影響し合ってしまうのですが

この悪循環がある場合は

そこから抜けだすために

抗うつ薬がとても役に立ちます。


抗うつ薬は

痛み止めとしての役割のみを期待して使用されることもあるし

もちろんうつ状態の治療にも役立つので

痛みとうつの両方を和らげてくれるのです。



また、痛みに対する不安や恐怖心がとても強いと

痛みのある部分を極端に安静にしてしまい

その結果、その部位の血行不良やコリを起こして痛みが悪化したり

それが長期間にわたることで筋力低下を起こして

ちょっとした負荷で筋肉の痛みを起こしやしくなったり

というようなケースもあります。


逆に、すごく楽しいことに夢中になっていると

痛みを忘れていた

というようなことも起こります。



てな感じで

精神状態も痛みに影響する。

のですね。



その③に続きます。



ご覧いただきありがとうございましたニコニコ