子は、親を選べない
という話と、

子は、親を選んで生まれてくる
という話がある。

どちらが正しいなんてないし、
見方によって、人それぞれだと思うけれど

母親を見送った今、
やはり、私は、母親を選んで生まれてきた
と感じている。

自己愛が強すぎて寂しがっている彼女を
助けてあげたい、そばにいてあげたい、
そんな風に意気込んで生まれてきた
様にも、思う。

結局、助けられなかったのだろうし、
彼女自身でなければ彼女は救えない
ということを、
全力で教えてもらった様に思う。

今の毒親ブームには違和感があるが。

ある毒親本の一つを読んで、
彼女は、自閉症の毒親パターンに
当てはまっていたことに、
感情としては理解出来なかった数々を
納得することが出来た。

彼女の存在がなければ、
当然ながら、今の私も存在しない。

全身全霊で、精一杯、
彼女の人生を見送れたこと。
本当に良かったと思っている。

彼女も、私も、
全う出来たのではないだろうか。

そして、これから。
私がしっかり歩んでいくことが
彼女の供養にも繋がるのだろう。

長い長い物語が終わり、
新たな物語が始まっていく。
そんな気がしている。