親戚がお見舞いに行っても、
見るだけで、何も話さないらしい。

自分の思い通りにならない人は嫌いな母。
つまり、嫌いな人だらけだった母。
(思い通りになる人なんていないのが
   当たり前で、素晴らしいことなのに)

このまま、自分の作り上げた妄想と怨念を
抱えたままで、

… 良いとは、思えない。

けれど、誰の言うことも聞かない。

二度も出戻って迎えてくれた母親(祖母)
に守られ、
(そんな祖母のことを、老後いじめ倒し、
    馬鹿は死んでも直らないなどと、
    人間とは思えない毒を吐いていたが。)

病気になるまで金ヅルでいた娘がいて、
恵まれた人生だったと思う。

本人は、自分一人が苦労したと
言っていたらしいけれど。

みな、関わりたくなくて、
遠巻きに見ている。

私ですら、
毒母と関わって被害を受けないでほしい
と思ってしまう。

そうは言っても、
思いこみの怨みつらみを抱えたまま
旅立つかもしれない彼女を
どうにか救えないものか?とも思う。

かつて吐け口にしていた私を、
今は憎悪の対象としている以上、
私自身に、なす術はない。

彼女が救われますように。