


















想像を遥かに超えた毒母に、
とっくにキャパオーバーのメンタルに
鞭打って、動かしていても、
体中が、悲鳴を上げている。
いつ腱が切れてもおかしくない右手。
安静にしていても、
関節のずれる鈍い音が響く。
変形は、きっと、一気に悪化するだろう。
それでも、友達もいない母親にとって、
家族は、私しかいない。
病院もろもろの手続きは、
全て、私がやらなくてはならないのだ。
人に迷惑をかけない為に、
やるべきことは、やる。
この身が曲がっても。
途中、倒れることがあったとしても。
毒母を持った子供、としての責任はとる。
きっと、亡き祖母は、
見守っていてくれている、と思うから。

















「よく ぐれなかったね」
「強いね」
事情を知る人は、言葉をつまらせて、
そう声をかけてくれるけれど。
ぐれている余裕など、なかった。
生きる為に。
強くならなければ、
生きて、こられなかった。
ただ、それだけのことだ。