私は、ずっと、自分が嫌いでした。

幼い頃から、自分の母親に、
外見も、内面も、否定され続けてきた自分。


本来、母親は、
子供を守ってくれるものなのでしょう。
子供を愛しているものなのでしょう。

でも、私には、
そういう母親はいなかった。


そして、私に対してだけでなく、
母親は他の家族や親戚にも、
酷い仕打ちや失礼なことをしてきたと
知りました。


リウマチになり、
ようやく母親という毒から解放された
今の私。

障害者です。

お年寄りにも軽々抜かれる、遅い足どり。
ペットボトルや缶はもちろん、
お豆腐や惣菜の蓋すら開けられない。

でも、私は、今の自分が好きです。

不自由で動けない、
そのまま、ありのままの障害者の私。

周りから見たら、
可哀想な状態かもしれないけれど、
不自由でも、頑張っている自分が好きです。

人格否定する母親と別の道を歩める幸せ。
人格否定されない日常は、
こんなにも穏やかなのだ、と。

出来ないことばかりの自分でもいい。
精一杯、頑張って生きているのだから。

生まれて初めて、
自分を好きだと思えました。