こんにちは
曽根スウプです
一覧から
記事を見てくださる方が
増えて嬉しいです
さて、
今回も3作品を
紹介してまいります～
いつでもどこでも楽しめる
名作だ
と思う
小説ベスト
（2020/04/19追記）
この記事に
色んなジャンルでランクイン通知を
いただきました
いつも
たくさんの方に見ていただき
ありがとうございます
記事はネタバレあり
見たくない方は
スルーしてくださいね
では今回の３作品です
こちらからどうぞ
『シンデレラの罠』
セバスチャン・ジャプリゾ
巧妙に仕組まれた殺人事件の、
探偵で、証人で、被害者で、
その上犯人なヒロイン。
事故に遭って顔に大怪我を負い
記憶を失くしたヒロインは、
自分が何者なのか
殺人犯なのか悩みます。
過去と現在が交錯する展開に
やや戸惑いますが、
二転三転しながら
驚愕のラストに向かうストーリーに
ぐんぐん引き込まれてしまいます。
独特の雰囲気のある文体は
魅力的ですし、
それぞれの章題が
絶妙です
〈追記〉
最近、別の訳者様による
『シンデレラの罠』を
拝読したのですが、
筋は全く同じにも関わらず、
微妙なニュアンスの違いで
味わいがまるで異なることに
気づいて愕然と致しました。
訳によってこんなに変わるなんて…
やはり訳者様は偉大です。
『風立ちぬ』
堀辰雄
結核を患った婚約者と共に
軽井沢で療養生活を送る
主人公の穏やかな日々を
淡々と描いた、
絵のように美しい小説です(^^)
日頃何やって生活しているのかなー
とか
優雅なご身分ですなー
とか、
ツッコミたいところは
無くもないのですが、
それらが気にならないくらいに
透明感のある文章が
素晴らしいです。
書き方によっては
薄っぺらいメロドラマになりかねない
けれど
決してそうはならない
物語を読み終えた時、
静かな哀しみが胸に拡がります。
軽井沢の
自然の描写が
実に瑞々しくて、
清涼な風を感じた気になります
追記
これをブログに書いたのは
2011年ですが、
まさか
『風立ちぬ』が
ジブリ映画のモチーフになるとは
思いもよりませんでした
あと、
『飛ぶ夢をしばらく見ない』が
映像化していたことも知らず…
無知orz
ゆるぴたさんに感謝！です
『飛ぶ夢をしばらく見ない』
山田太一
主人公の中年の男が出逢ったのは
聡明な６７歳の女性。
でも、次に逢った時
彼女は少し若くなっていて･･･。
やがて二人は恋に落ちるが、
逢瀬を重ねる度に
彼女は若返ってゆく。
このまま若くなっていったら、
彼女はどうなってしまうのか？
抗えない運命の前に
男はどこまでも無力です。
部屋中引っくり返しても
本が見つからなかったので
詳しい説明は出来ませんが、
ラスト、雑踏の中に
消えてゆく幼女の後ろ姿が
いつまでも切なく胸に残ります。
恋愛小説はあまり読みませんが、
このお話はとても好きでした
「飛ぶ夢をしばらく見ない」
イラスト：maruさん
の
こぼれ話はこちら
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2020/04/07
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