みなさま、お久しぶりです。お変わりありませんか?毎日慌ただしく過ごしているうちに、季節はまた一歩進んで、11月8日は立冬でした。日が暮れるのも早くなって、夕方お散歩に行きたがるN氏(プードル♂8歳 ただいまボサボサで、明日トリミングをしてもらう予定です。これからブラッシングを頑張ります。)がいる我が家は、夕焼けの前に何とかお散歩の時間を捻出しようと、焦る毎日を過ごしています。

 

今年はずいぶん暑い日が続き、ようやく過ごしやすくなったと思ったら、今日はだいぶひんやりとしていますね。今日は寒いので、朝から息子の大好きなおでんを作っています。みなさまも暖かくしてお過ごしくださいね。

 

暦の上ではもう冬ですから、冬に体調を崩しやすい方は、早めに冬支度を始めていただきたいなと思い、今日から冬の養生についてお話しさせていただければと思います。

 

東洋医学の陰陽五行説では、冬は腎の季節と言われています。腎臓と膀胱の機能が弱くなりやすいので、ホメオパシーで(もちろんそれ以外の療法でも)サポートすることで、冬を乗り切っていきましょう!

 

今日はまず、東洋医学でいう「腎」とは何か、また、腎臓の機能についてもお話させていただきたいと思います。レメディーについては、明日以降にご紹介させていただきますね。どの臓器も大事ですが、腎はメインの器官である腎臓や膀胱だけではなく、様々な部位に影響を及ぼすので、そちらも併せてご紹介していければと思います。レメディーの説明を入れると、いつも以上に長くなってしまいますので…。いつもほぼ文字だけのブログを読んでいただいて、本当にありがとうございます。

 

ではまず、腎の弱さがどこに出るのか、ご紹介していきます。

・水分を取っているのに喉が渇く

・下半身や足がむくみやすい

・トイレが近い、夜起きてトイレに行く

・尿漏れがある

・おねしょが治らない

・膀胱炎を繰り返す

こちらは一般的な腎臓・膀胱の問題ですね。腎臓は老廃物を尿によって体の外に出すほか、水分や血圧の調整をしています。腎臓は肝臓と違って再生できないため、腎臓の機能が落ちてしまった腎不全になると、人工透析や腎移植以外に治療方法がないと言われています。(しかし、数年前にマウスの腎臓前駆細胞を試験管内で増やすことに成功した、という記事を見つけましたので、もしかすると将来、再生医療の一環として、糸球体や尿細管が再生できるかもしれませんね。そうなったらすごい!)

 

また、腎臓は背中側の、肘の高さのところにあるので、腎臓の不調が腰痛と勘違いされることもあります。腰痛はもう少し下の部位で起こることが多いですから、腰ではなく、背中の真ん中辺が痛いのであれば、腎をサポートすることも有効ではないかと思います。実際にクライアントさんで腰が痛いと言っていた方がいらっしゃったのですが、詳しく聞いてみると腰ではなく、腎臓の場所でした。ほかのお困りごとも腎の弱さからきているのではないかと考え、その方には腎臓のサポートを取っていただいたことがあります。

 

・月経不順である

・不妊症、ED

東洋医学で言う「腎」は、ただの排泄器官ではなく、より生命に直結している存在です。成長、発育、生殖、老化に関する働きを生涯にわたって調節するといわれています。最近妊活という言葉を聞くことが増えましたが、これも腎の弱い方が多いということなのではないかと思います。実際、東洋医学の治療家の方に聞くと、日本人のほとんどが腎が弱くなっている「腎虚」という状態だそうです。

 

また、腎は母から受け継ぎ、生まれつき持っている体力や病気のかかりやすさにも影響するという、先天の気とかかわりの深い器官です。

 

・骨がもろい、骨密度が低い

・関節炎、リウマチがある

・虫歯になりやすい

・中耳炎になりやすい

腎はまた、骨や耳とも関連があります。歯は骨の一部ですから、歯の問題も実は腎が関わっているということもあるんです。

 

・顔色が黒い

・目の下のクマがひどい

・髪の毛が細くなった、抜け毛や白髪が多い

 

これは大変!腎が弱くなると、美容にも影響するということがお分かりになると思います。でも、逆に言うと、目の下のクマや白髪や抜け毛は腎の強化である程度防ぐことができるのでは?ということになります。これは朗報ですね。肌のトラブルも腎臓や肝臓が老廃物を処理しきれなくなって、皮膚からいらないものを出そうとしていることもありますから、今年はみんなで腎のサポートをして、きれいになっていきましょう!

 

ここまでお読みになった方はお分かりになると思いますが、年を取ると、髪の毛が白くなり、耳が聞こえなくなり、骨がもろくなって背中が曲がったり、生殖機能も衰えてきますよね。老化現象って腎が弱くなって起こることなのではないでしょうか?であれば、腎のサポートってどなたにも大切なことになりますね。

 

腎臓は冬の寒さだけでなく、過労、睡眠不足、塩分の取りすぎ、高たんぱく食、予防接種や薬などでダメージを受けると言われています。ですが、腎を強化するためには、生活習慣を見直すだけでできることもたくさんあります。

 

腎に良い食べ物と言われているのは、黒い食べ物、たとえば黒ゴマ、ワカメ、海苔、ヒジキ、ゴボウなどなど、それからヤマイモなど、ぬめりのある食べ物もよいそうです。とろろ、おいしいですよね。

 

塩分も腎臓病の方は控えるべきと言われています。それも大切ですが、私としてはどんな塩を選ぶかということも重要だと思います。塩化ナトリウム99%のお塩ではなく、ミネラルが豊富に含まれているものをお選びいただくと、ミネラルも補給できますから良いと思います。我が家は藻塩を使っていますが、まろやかでおいしいですよ。おすすめです。

 

腎が弱い方は寒がりですので、できるだけ運動をして体を中から温めるのも有効です。水分の調整もあまり上手ではないので、汗をかくことで余分な水分、老廃物を出していきましょう。汗をかいたままですと、冷えてしまいますので、お気をつけくださいね。

 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。次回は腎臓をサポートするレメディーについてご紹介していきたいと思います。