みなさま、こんばんは。もう九月も半ばですね。来週は敬老の日や秋分の日の関係で、お休みが多い方もおられるのではないでしょうか。夏の疲れが出る時期、どうかご自愛くださいね。

 

最近ホメオパシーのことばかりご紹介してきたので(いや、このブログはホメオパシーについてお伝えしていますので、当たり前ですが汗)今日は少し違うお話をしたいと思っています。

 

最近、息子が好きでよく飲んでいる飲み物がありまして、私も興味を持って調べてみたら体にとてもよい、ということが分かりまして、それをご紹介したくて。それは何かというと、葛湯なんです。この人は若いのに好みが渋くて、今回のチョイスもなぜ葛湯…という感じなのですが、なかなか珍しいですよね。

 

葛湯は葛の根にあるでんぷんを精製して作られた葛粉が原料となっています。市販されている葛湯はお湯を入れてかき混ぜるだけで飲むことができるようになっています。ほんのり甘い味がついていたり、生姜味などのものもあります。

 

ちなみに葛についてはファー・イースト・フラワーエッセンスのところで取り上げていますので、植物の写真などをご覧になりたい方はこちらをご覧ください。葛は秋の七草のひとつで、葉はゆでて食用に、花は乾燥させて二日酔いの薬に、茎はゆでで発酵させてから糸状に割いて線維に、と捨てるところがないほど人の役に立ってくれる植物です。

 

葛には内分泌系の補助、血管拡張、精神の安定に有効なフラボノイド類、肝機能の向上や血圧の安定、動脈硬化予防によいされる10種類以上のサポニン、皮膚粘膜強化となるアラントイン、女性ホルモン様の働きをするイソフラボンなどが含まれています。

 

それから、葛の根から作られる漢方薬として有名なのが、「葛根湯」ですね。これは7つの生薬からなる漢方薬で、体を温め循環を良くする効果と、痛みを鎮めてくれる効果があると言われています。風邪の引きはじめや首や背中のこわばりなどに使われています。

 

葛単体としては、疲労感、精神の不安定さ、消化器異常、疲れやすさ、動悸、過呼吸、夜なかなか寝付けない、夜中にトイレに起きてしまう、夕方になると体力や気力がなくなる、PMS(月経前症候群)、皮膚の炎症、冷え性、肩こり、胃の調子が悪い、食べ過ぎてしまう、更年期障害があるなどの症状によいとされています。また、葛を定期的に摂取している方は、お肌の調子がとてもよいのだとか。

 

こう聞いてしまうと、試してみようかな、と思う方もおられるのではないかと思います。一つだけ、注意点がありますので、そこに気をつけてくださいね。

 

その注意点とは、葛粉を使った葛湯を選ぶ、ということです。実はお安い葛湯の中には、さつまいもやジャガイモのでんぷんを使って作られている葛湯もあるそうなんです。味はあまり変わらないのかもしれませんが、効果は全く違うのだとか。葛を原料にした葛湯を選ぶようにしてくださいね。葛湯は甘いからイヤ、という方は、もっとシンプルな材料である、葛粉をお買い求めになり、ご自分で色々アレンジするのもよいかと思います。スープ仕立てなどもあるそうです。

 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。