みなさま、こんばんは。少し前のことになりますが、23日の水曜日は二十四節気のひとつ、処暑でした。処暑というのは厳しい暑さの峠を越した頃です。朝夕には涼しい風が吹き(私の住むところはまだ蒸し暑い時もありますが、段々涼しくなってきているのが分かります。ありがたい限りです。)、心地よい虫の声が聞こえてきます。暑さが和らぎ、穀物が実り始める時期とのことです。今年は9月も暑いと言われていますが、少しずつ涼しくなってくれたらいいなと思っています。


今日はレメディーの特徴をお伝えしようと思います。今日ご紹介するのはハイペリカムです。基本キット・マイクロキット・バースキット・YOBOキットに入っています。

この資料をまとめるにあたって、参考にしたのは以下の資料です。

・ホメオパシー in Japan 由井寅子著 ホメオパシー出版 2002年


・ホメオパシー的災害対策 由井寅子著 ホメオパシー出版 2014年

 

・ホメオパシー的妊娠と出産 由井寅子著 ホメオパシー出版 2007年

・ホメオパシー的予防 由井寅子著 ホメオパシー出版 2007年


・ファタックのマテリアメディカ S.R.ファタック著 ホメオパシー出版 2010年 


レメディーの特徴を知るには、まず原物質がどんなものかを知ることが重要になると思います。ハイペリカムのレメディーは何からできているのか、ということを知ることから始めたいと思います。

ハイペリカムというより、セントジョーンズワート、もしくはオトギリソウ、という名前の方がなじみがある方もおられるかもしれませんね。セントジョーンズワートという名前は、6月24日の聖ヨハネ(St.John)のころに花が咲くために名付けられたそうです。魔女たちが活動するとされるMidsummer Eve(夏至の前日)に、この薬草を摘めば悪魔払いになると信じられていたようです。和名のオトギリソウという名前の由来は、鷹匠が秘密にしていた薬草を弟が密かに洩らしてしまったことに激怒し、弟を切り捨ててしまったという伝説からきているそうです。実際にオトギリソウのマザーティンクチャーは血液にも似た暗黒色をしていますし、傷にとてもよいレメディーでもあり、マザーティンクチャーでもありますから、伝説や言い伝えを知ることもとても大切だと思います。


ハイペリカムは傷、特に神経にまで達した傷によく合います。深い切り傷や手術(帝王切開や鉗子分娩なども)・抜歯の前と後、ドアなどに手(手には神経が多いですから、ケガをしてしまうととても痛いですよね。)を挟んでしまった時、頭のケガ、尾骨を打ってしまった時など、傷が内側まで及んでしまったケガなどによいでしょう。また、神経痛にもよいと言われています。

 

神経のケガだからと、ハイペリカム単品をお取りになるより、皮膚や筋肉に作用するアーニカ(詳細はこちら)やカレンデュラ(詳細はこちら)と一緒に使うと、驚くほどの回復が見られるときがあります。深いところまで達したケガなどの場合は、神経だけではなく、皮膚や筋肉も少なからずダメージを受けていますから、一緒に使ってみてくださいね。

 

また、ケガや手術などの直後のダメージだけではなく、過去に起きたケガ以来、体調がすぐれなかったり、気分がふさいでしまうときにもハイペリカムは合うと言われています。ハイペリカムの中に含まれるヒぺリシンやハイパフォリンという成分は、セロトニンの濃度を高める作用があるそうなので、鬱々としてしまうときにもよいですね。この場合には、物質が含まれないレメディーよりも、マザーティンクチャー(ハイペリカムのマザーティンクチャーの詳細はこちら)の方がよいでしょう。

 

振動、ショック、傷、天候の変化、冷たい湿気(天気によって神経痛がひどくなる場合など、ハイペリカムがよさそうですね。)、動作で悪化し、うつ伏せに横たわる、さすることで好転します。


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ハイペリカムも、いざというときにお手元にあると、とても重宝するレメディーかと思います。マザーティンクチャーと共に常備なさるとよいかと思います。


今日もお読みいただき、ありがとうございました。