みなさま、こんばんは。最近の関東地方は梅雨真っ盛りでなかなか洗濯物が乾かず、空とにらめっこしながら洗濯をしています。からっと晴れてくれないかな、と思いますが、なかなか難しいようですね。

 

今日は久しぶりに家計防衛術シリーズと題して、食生活のリストラ化を目指す指標となるべき本をみなさまにもシェアしてみたいと思います。

 

今日ご紹介する本は「うおつか流台所リストラ術 ひとりひと月9000円」という本です。作者は魚柄仁之助さんという方(こちらはもちろんペンネームで、ウォッカやジンなどお酒が大好きだからこの名前になったのだそう。)です。この本は文庫本サイズですので、場所も取らないし、おすすめです。飛鳥新社から2019年に出版されています。

 

実はこの本は、1994年に出版された「台所リストラ術」と「清貧の食卓」という2冊の本をあわせて、編集をし直しているということなのですが、作者の魚柄さんも感心されるくらい、2冊の本がバランスよく混じりあってまとまっている、とてもお得な本です。

 

私は魚柄さんの本が大好きで、折に触れて図書館で何度も借りて読んでいたのですが、特に原典というべき初期の本が手元に欲しいと思い、今回購入することにしました。書かれたのは30年近く前なのですが、内容は現在でも通用する、大変すばらしい本です。なかなかすべては実践できてはいませんが、何をどれだけ、どのように調理すればよいか、ということが書かれています。レシピ本ではないので、詳しいレシピが載っているわけではないのですが、指針となることがたくさん書かれていますので、どなたにも参考になるかと思います。

 

作者の魚柄さんのご実家は大正時代から続く古典料理のお店をされていたので、小さいころから料理の知識があったこと、また、戦前から戦後にかけての日本の食文化に関する研究もされているので、昔からの知恵もたくさん載せられています。それだけではなく、短絡的な○○は体によい!という知識を盲信することの危険性、自分で体を動かすことをいとわずに、加工度の低い食品を使って料理をすることで健康になる、ということを知ることができる、今思うと食生活における私の核を作ってくれた本だと思います。この本で乾物のすばらしさや煮凝りのおいしさを知ったり、お魚売り場ではアラを買って、我が家流に楽しむことを教えていただけたのは、とてもありがたいことだと思っています。

 

この本では、主食はごはん、野菜や乾物をたくさん使い、お肉やお魚やあぶらは少量という食事が勧められています。まさに理想的な食事ですが、これがひとり1か月9,000円でできる(これは書かれた当時の物価なので、現在もその金額で生活できるかは定かではありませんが、相当びっくりするようなお値段ですよね。)のであれば、チャレンジしてみる価値はあると思いませんか?

 

ただし、もやしを自作したり、となかなかにマニアックなことも書かれていますので、ご自分にできることから少しずつ取り入れてみるとよいかと思います。ぜひ一度、お読みになってみてくださいね。

 

今日もお読みいただき、ありがとうございました。