みなさま、こんばんは。今日の関東地方は最近の蒸し暑さが嘘のような涼しい一日でした。朝天気予報を見たら、今日の予想最高気温は14℃(前日比 -14℃)と書いてあるのを見て、目を疑ってしまいました。すごい気温差…。暑さが苦手な私はこれくらいのお天気が心地よいのですが、このまま梅雨に入ってしまったら困ってしまいますね。

今日はレメディーの特徴をお伝えしようと思います。今日ご紹介するのはベラドンナです。基本キット・マイクロキット・キッズキット・YOBOキットに入っています。

この資料をまとめるにあたって、参考にしたのは以下の資料です。

・ホメオパシー in Japan 由井寅子著 ホメオパシー出版 2002年

 

・キッズ・トラウマ 由井寅子著 ホメオパシー出版 2001年

・ホメオパシー的災害対策 由井寅子著 ホメオパシー出版 2014年

・ホメオパシー的予防 由井寅子著 ホメオパシー出版 2007年


・レメディーノートⅠ 改訂版 John Wallace著 ホメオパシー出版 2005年

・ファタックのマテリアメディカ S.R.ファタック著 ホメオパシー出版 2010年 


レメディーの特徴を知るには、まず原物質がどんなものかを知ることが重要になると思います。ベラドンナのレメディーは何からできているのか、ということを知ることから始めたいと思います。

レメディーの名前であるベラドンナというのは、イタリア語のベッラ・ドンナ(bella donna 美しい女性)という言葉からきています。なぜそんな名前がついているかというと、女性が瞳孔を拡大させるための散瞳剤として、この実の抽出物を使っていたからなんですね。白黒映画の時代も、バスター・キートンやチャーリー・チャップリンもこの植物を使って、きらきら光る瞳にしていたのだとか。ただ、この植物は毒性がとても高いので、失明などの事故も多数起きていたようです。瞳孔が開いていると、美人に見える、ということを証明した実験がある、と昔大学で学びましたが、目が見えなくなってしまうかもしれないのに、そんなものを点眼するなんて、すごい勇気というかなんというか…。自分がその時代に生きていたら、やっぱり点眼したんだろうか、と色々考えてしまいます。←面倒くさがりだし、怖がりなので、多分点眼はしなかったのではないかと思いますが。

この植物はナス科の植物です。ナス科の植物はトマトやナス、なす、じゃがいも、唐辛子、ピーマン、パプリカ、ししとうなど、夏野菜のイメージがありますから、安全なものが多い科と思われる方もおられるかもしれませんが、実は人にとってあまり安全な科ではないんです。ナス科の植物は、多くがアルカロイドを含んでいます。これは、薬用として、また香辛料として使用されることもありますが、強い毒性を持つものもあります。ホメオパシーのレメディーの中で、ナス科3兄弟(ベラドンナ、ハイオサイマス、ストラモニューム)は毒性が強い植物ということで有名です。ベラドンナの実はベリーのような形をしていて、一説によると甘くておいしいのそうなのですが、猛毒を含んでいます。小さい子が間違えて食べてしまって、死亡してしまったという痛ましい例もあるそうです。

 

ベラドンナは、瞳孔が拡張しているとき(目がギラギラしているので、いつもと違って見えるはず。)に合います。まさに、ベラドンナの名前の由来通りの症状ですね。こういうときって、高熱が出ていることもありますね。小さいお子さまと暮らしている方ならお分かりになるのではないかと思いますが、熱が出ているときって、目がうるうるしたり、なんだか目つきがいつもと違って見えませんか?特に、熱が出ていて顔が赤いけれど、他の部分、特に手足が冷たい時に合います。また、まぶしがるときにもよく合うと言われています。眼科の検査で、瞳孔を開く点眼薬をさされた後、すごくまぶしかった、という経験をされた方もおられると思います。

 

高熱のほかに、熱中症にも合います。赤く、熱を持ってズキズキしている部分があるとき、けいれんにもよいでしょう。また、このレメディーは脳と関連性があります。うっ血性の頭痛(こういう時には耳が赤くなっていることが多いです。)、接触や騒音など、少しの刺激に対しても過敏になってしまうときにもよいですね。

 

精神状態は、興奮していて、落ち着きがなく、泣き叫ぶときに合うと言われています。色々なことに過敏になってしまっているので、しょうがないかな、とは思いますが…。また、高熱による幻覚やせん妄(身体的な負担がかかった時に生じる意識の混乱)にも合うと言われています。「体調がよいと天使、不調な時には悪魔」と書いてある本もありました。ふり幅が大きいですね。

 

ベラドンナが合う症状の特徴として、急に症状が悪化する、ということがあげられます。みるみるうちに症状が進んでしまうとき、ベラドンナの出番です。お手元にあると、心強いレメディーのひとつです。

 

太陽の熱、頭を冷やすこと、隙間風(特に頭部に当たるのが嫌)、散髪、光で悪化します。

 

顔を後ろに曲げること、半身を起こした状態で好転すると言われています。悪化、好転も頭に関わるものが多いですね。

とにかく症状が激しいのが特徴のレメディーです。だからこそ、レメディーを取った後の差がはっきり分かるので、あるととても頼りになります。これからの季節心配な、熱中症対策にも大活躍するレメディーかと思いますので、ぜひ常備されることをお勧めします。

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今日もお読みいただき、ありがとうございました。