2010年の最低賃金が、全国平均で15円引き上げになる見通しの報道がありました。

東京都は30円引上げ、とすると、現在が791円ですから、821円になることになります。

「時給800円」は法律違反になるということですね。


アルバイトの時給800円がNGなのは、まだわかりやすいと思いますが、

注意が必要なのは、固定残業代を支払っている正社員です。


飲食店などのサービス業では、長時間残業が前提の固定残業代が多く

時給換算すると最低賃金に近くなっている会社もあるかもしれません。


いまの予定では、10月中旬頃に新しい金額が適用されることになっています。

この2ヶ月の間に、見直してみる必要があるかもしれませんね。



◆以下、引用◆

最低賃金、平均15円上げ時給728円に

 都道府県別の最低賃金(時給)の引き上げ額の目安を労使代表が議論する厚生労働相の諮問機関・中央最低賃金審議会の小委員会は5日、今年度の引き上げ額の目安を10~30円とすることを決めた。

 厚労省試算では、引き上げ幅の全国平均は15円で、平均で7~9円増だった昨年度の目安を上回った。最低賃金の平均額は現行の713円から728円となる見通し。

 引き上げ額の目安は、生活保護水準よりも最低賃金が低い「逆転現象」が起きている12都道府県のうち、6都道府県については比較的高めの金額を示した。具体的には、東京、神奈川は30円、京都15円、大阪、埼玉は14円、北海道13円。その他の41県は10円となった。青森、秋田、埼玉、千葉では逆転現象が解消される見通しとなった。目安額は6日の審議会で正式決定し、各都道府県での議論を経て、10月中旬頃に新たな金額が適用される。

 最低賃金を巡っては、政府、労働側、経営側の3者が6月の「雇用戦略対話」で、「2020年までの出来る限り早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、全国平均1000円を目指す」との目標で合意。労働側は合意に見合う引き上げを求めたが、経営側は難色を示して激しく対立、例年なら4回程度の小委員会の協議が6回に及んだ。

(2010年8月5日11時40分 読売新聞)