朝日新聞に、厚生年金関係のニュースがありました。


ひとつは、こちら。



厚生年金の天引き保険料、「ネコババ」計3億円


厚生年金の保険料を従業員の給料から天引きしながら、事業主が社会保険庁に納めなかったケースが昨年9月までに、3507件、計約3億円分見つかった。厚生年金の「消えた年金」を救済する特例法に基づき、法施行の07年12月~08年9月の状況を社保庁が16日、国会に報告した。


 このうち2274事業所がすでに納付に応じ、計約1億9千万円の保険料を納めた。


 厚生年金の保険料は従業員と事業主の折半。特例法では、総務省の年金記録確認第三者委員会のあっせんに基づいて被害者に年金を支払うとともに、徴収の時効(2年)が成立した保険料についても事業主に納付を求める。   asahi.com より



あるとは聞いていましたが、3億円とは。


これが、「消えた年金」の原因のひとつです。


従業員から見れば、天引きされているから保険料は払っている、

でも、会社は払っていない。。。



悪意はなくても、資金繰りが悪くて払えない企業も、

これから多くなるかもしれませんね。


でも、記事にもあるように、

厚生年金保険料は従業員の給与から天引きしているもの。


あずかったお金は、会社の運転資金ではありませんからね。

きちんと納付しないといけません。

まあ、そんなことはわかっていてやっているんでしょうけど。




これと関連するニュースが、こちら。



国税と同様というのは適切な気がしますね。


これが通れば、ネコババも減るでしょうか。



厚生年金の保険料延滞利息、引き下げへ 景気悪化うけ


自民党の年金委員会は14日、厚生年金保険料の支払いが遅れた場合に課される延滞利息を、現行の年利14.6%から大幅に引き下げる方針を固めた。国税と同様に、滞納した期間が短い場合は、年利4.5%とし、その後は14.6%とすることを軸に調整する。公明党にも呼びかけて、今国会中に議員立法で厚生年金保険法改正案を提出する方向だ。


 長勢甚遠委員長は「景気が悪い中、中小零細は厚生年金の保険料をきちんと支払うのは難しい、というところも増えている」と発言。3週間程度の遅れで14.6%の延滞利息が生じるのは「高すぎる」という声があると指摘した。


 国税に適用されている年利4.5%は、「前年の11月30日時点の日銀の基準貸付利率に4%を足す」というルールに基づく。   asahi.com より(一部)  全文はこちら