はじめに
 ここ数年で、日本人の持つ韓国のイメージは大きく変化したと思います。私もイメージを大きく転換させたうちの一人です。

 数年前の韓流ブームはどこにいったのかと思う程、現在の日本は嫌韓ブーム一色になりました。更に言えば、嫌韓ブームは既に過ぎ去ろうとしており、「分かりあえない、どーでもいい国」としての無韓(韓国に対して無関心・無感情になる)の思想に傾きつつある現状を感じています。

 既に韓国に関する研究本は多数出版されており、そんな中、ジャーナリストでも歴史専門家でもない私が韓国を語ろうとするのには訳があります。

 私は、数年前から、一人でエゴを研究しています。エゴは誰もが持ち合わせているもので、非常に身近な「性格的な悩み」であると考えられているように見受けられます。

 しかし、このエゴの特性について研究している人はほとんどおりません。私の知る限り著書「ニューアース」の大ヒットで知られるエックハルトトール以外に、一歩踏み込んでエゴと真正面から向き合い研究している人を存じておりません。ゆえに、私はエックハルトトールの著書を教科書にしながら、「エゴと呼ばれる思考性」がどのようなタイミングで生じ、またどのような方法を実践すれば、この思考性が収縮し、正常化していくのかを研究しています。


 そして前作「地球攻略ガイドBOOK」では、機能不全に陥っているエゴを正常化させていく方法を明記いたしました。

 今回、なぜ韓国を題材にエゴを論じることを選んだかというと、不可思議に見える韓国人の言動が深いエゴの思考によって起こされているということが理解できるようになったからです。

 エゴに支配された思考を正常な状態に戻すのは、本人の努力によってでしか成し遂げられませんが、韓国を題材にすることによって、未だ曖昧で「性格(パーソナリティ)」と思われているエゴの存在を明確化することができるのではないかと考えました。

 また、他人のエゴによって生じている言動を「本来の性格(パーソナリティ)」と切り分けて見るのは、自身のエゴが正常化を取り戻すきっかけになります。

 というのも、今までエゴというのは、「パーソナリティ(性格)」として見られていました。韓国の不可思議とも言える言動も、多くは歴史・言語・社会・風土が育んだ民族性による思考、つまりは民族単位による「パーソナリティ」であると論じられています。

 もちろんエゴは、歴史・言語・社会・風土に強い影響を受けており、韓国のエゴが酷い状態になっている根本たる原因が歴史・言語・社会・風土であることに異論はありません。

 ただし、それを「パーソナリティ(性格)」として結論づけることは、結論づけた人のエゴを強化する作用になっています。更に、エゴに支配された相手の言動にイライラや怒りを生じることも、同じく自身のエゴを強化させる作用になっています。またそんな彼らと真正面から向き合うことは、より強いエゴを自身に携えていくことにもなります。


 エゴの根本的活動内容を知らずして、秩序やルールで解決を試みようとすることは、互いのエゴを増長する作用になり、結果双方ともに不幸をもたらしてしまいます。
 


 だから、私は多くの人にエゴの規則性について知ってほしいと考えています。

 エゴは大小の違いあれど、誰もが持っているものです。また、現代における日本人は古来の日本人と比べ劇的にエゴが増大しています。

 私は隣国のエゴの思考性を題材にすることで、日本人のエゴを少しでも正常化に方向に導きたいと考えています。

 なぜなら、エゴを正常化に導かない限り、人は苦しみ続けるからです。苦しみから逃れる唯一の方法が、エゴを正常化させることだと、私は考えていますが、エゴというものについて多くの人は曖昧な定義になっていると感じます。


 その為、本書では最初に、私が定義するエゴについてお話をします。エゴ思考とは一体どういうものなのか、本来の機能に改善されるとどのような作用がもたらされるのかを書き留め、エゴに対する理解を深めます。

 その後に、エゴ思考によって繰り返されている韓国の哀しい言動の数々についてお伝えします。

そして、最後に、エゴ思考によって現れている日本の中での諸問題について触れていきます。

 

 エゴというのは、誰もが持つものです。韓国のしている言動に似たようなことが大小の差あれど、日本の生活社会の中にも蔓延っています。それによって様々なトラブルが顕在化している社会です。彼らの言動を客観的に見る癖をつけることにより、自身の中に潜むエゴと向き合うきっかけになれば幸いです。


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※まだ「地球攻略ガイドBOOK」をお読みでない方は、先に「地球攻略ガイドBOOK」をお読み頂いた方が理解がスムーズになると思います。

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