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 日本に「宗教」という言葉が生まれたのは、明治に入ってからです。元々日本にあったのは「信仰」であって、仏教などは「学問・思想」の分野に位置づけられていました。

 この考え方、非常に賢いなと思います。

 
 そもそも西洋発祥の宗教は、支配層がていよく人々をコントロールする為に発明されたものです。

 確かに、イエスキリストと呼ばれる人はいたでしょう。

 しかし、彼が教団を作り、信者を集めた訳ではありません。


教団として確立していくのはずっとずっと後になってからのこと。

新約聖書の大枠が作られたのは、4世紀頃と言われます。キリストが亡くなってから、既に何百年もの時が経過しています。


 
 時の支配者たちは、自分が支配しやすいようにキリストの言葉を書き換えました。それは一度だけではなく、何度もです。


 支配者たちは自分の思惑に当てはめるように神の言葉をすり替え、民を先導しています。



 私は宗教自体を肯定も否定もしません。

 「信じるものは救われる」

 これは真実だからです。



  ただし、そのような思惑の上に宗教が存在していることを認識しなければ、尊い教えだと思い歩んでいる道は「地獄行き」になってしまいます。



 戒律に縛られれば、自分の波動は下がり、エゴは強化されてしまいます。

 宗教の多くは、一つだけを「正しい」と導き、他を「不正」や「悪」と解いていることが多いでしょう。

 その考えそのものが、波動が低い者(支配者)が作ったものであることの裏付けです。


 何かを善と解き、何かを悪と見立てることは、エゴを強化します。


 そうでなければ、イスラムとキリストの間に度々起こる宗教戦争は有り得ないのです。

 この二つは元々同じ信仰を元にしているのに、なのにです。



 戦争はビジネスとして敢えて起こされているものですが、頑なに正義を重んじる心があって成立してしまうのです。



 宗教の考え方は日本には馴染みの薄いものです。

 元々日本にあったのは「信仰」だったので、誰が何を信じるのかは古代より許されてきました。


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 多神教国家と呼ばれるのも「信仰」に基づいた考え方が浸透しているからです。

 日本にあったのは「信仰」であり、仏教などは「学問」でした。だから、仏教には経典がありますが、神道には経典はありません。


 
 しかし、西洋文化が浸透した世界に住む私たちは、気がつけば西洋的に「○○をしなければならない」、「○○をするべきだ」と戒律的に思考しがちです。

 世の中が「どちらが善でどちらが悪か」、「どちらが正しいか」など「定義を決めることが正しい考え方」だと先導しているのも要因の一つでしょう。



例えば、「○○をしなければ幸せにならない」と考えているということは、「それをしなかったら不幸になる」と自分を縛っていることになります。
 

 幸せと引き換えに、何かを敵に見ていることになります。



 [数字の支配からの脱出]の項目でも触れましたが、これは二元論であり、この二元論を持ち合わせている限り、この支配構造からは抜けられません。




 何か一つだけが正しいことはありません。


全ては正しく、全ては正しくない。


表現できるのはそれだけです。




 地球を攻略する為には、この二元論から離れることが必要です。


 どんな相手や事象に対しても「許す」ことでこの二元論から外れやすくなります。

ただし、「許す」行為について誤解が多い世の中です。次のことを注意して「許す」を行ってください。



 理解できず、共感できない相手や事象であっても「許す」ことが大事です。

「許す」ことは、相手を理解し、共感することではありません。

許したからといって、仲良くする必要はありません。

もちろん相手の要求や意見に合わせる必要もありません。

ただ「許し」、後は無関心になるように環境を整えることがいいでしょう。

「許す」と言いながら、心が怒りや嫌悪で収まらないのであれば、それは許したことにはなりません。

相手を否定も肯定もせず、ただ「許す」ことがとても大事です。


 「存在をただ許す」ことは、この上ない「尊重」になります。

 「尊重」の実践は、波動を高くします。



 そして「許した」上で、あなたの信念を尊重してください。



それによって、二元論に縛れていた自分の感情は離れていきます。

 それが多神教国家である日本人のあり方です。

元々日本人は二元論じゃなかったはずだと、最近強く思ってます。


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