前回の続きです。




ゆっくりと落ち着いて

最後まで手紙を読むことができた。



読み終えても夫は口を開くことはなく

沈黙が続いた。



私は夫の顔を見ることができないまま、

離婚か別居か選ぶことを促していいのか

迷っていた。



夫『そこまで思い詰めていたとは

  思いもしなかった。。。。』



私『。。。』




夫『おれは、離婚はしたくない。

  離婚なんて考えられない。

  別居って今のままじゃダメなの?』



私『別々に暮らす別居か、

  離婚か。

  内容は籍が入ってるか入ってないかの

  違いだけなのかもしれないけど。

  とにかくあなたから離れたい。。。

  。。。どちらか選んで欲しい。』




夫『えっ、どうしちゃったの?

  なんでこんなことになっちゃったの?』




夫は混乱していた。

今どうしてこんなことを言われているのか

全く心当たりがないと言わんばかりの

表情だった。

でも実際そうなのだとおもう。

夫は手紙の通り、

なんのことだかわからないのだ。




きっと、私がどんな心理状況で

虚に暮らしていたかなんて

想像もしていなかったのだとおもう。

何に苦しんで

ただただ許して欲しいだけなのだと

訴え続けてきたのかを

分かろうともしていなかったのだと思う。




私『別居が離婚か、

  どちらか選んで。。。。

  私の希望はそのどちらかしかないから。』



消え入りそうな声で言うのが

精一杯だった。



夫『ちょっと待ってよ。

  この前俺が別居したいって言ったことが

  そんなに気に食わなかったの?』



夫が苛立ってきた。



夫『取り消したのにダメなの?

  俺そんなになんか悪いことした?』




そして、とうとうきた。

悪い展開の始まり。



夫『そんなの俺だってたくさんあるし。

  俺がどんだけ辛いことあると

  思ってんだよ。

  自分だけだと思うなよ。

  理不尽だと思うことだってあったし。

  だいたい好きに金使ってやってきたのに

  なんだよそれ。

  昔はそりゃ苦労かけたかもしれないけど

  そのおかげで今好きにしてんだから 

  いいじゃん。』



こんなような内容を延々言われましたが、

ちゃんと聞いていませんでした。

私自身もどこか腹が決まっていたと言うか。


強い口調、それだけでもう無理。



夫『ほんとおれもあるよ、悪いけど。』



しばらく沈黙。。。。



私『何があるの?

  じゃあ言っていいよ。

  それだけ聞くよ。

  そして今

  私の気持ちに対抗するくらいのその理由で

  あなただって十分選べるでしょ。

  別居か離婚か。』



目を見てはっきり言った私に

驚いた様子の夫。



夫『いやそんなの

  いちいち覚えてないし。

  俺は言わない。。。

  言わない方がいいよ。』



もうほんといいよ、この展開。

毎度お馴染みすぎて笑える。

俺の方が!で乗っかってくるくせに

理由言えない人。

言えないのわかってて聞いたけど。




夫『言っておくけど、

  結婚期間中に起こったことは

  全てお互い様だからな。

  お前も悪い!

  その自覚がないのがやばいよお前。』



この言葉が、

あの夜の会話の中で

1番印象に残っている。

もうやめた。

気持ちは伝えた。

胸も苦しくて心臓止まりそう。

私から夫への

最後のメッセージ。

もう十分。

これ以上は無理。

あとは弁護士に任せようと思った。

席を立とうと思った。その時。

夫からの驚愕の一言が。



夫『家庭内別居じゃダメなの?』



え。。。。。真顔


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