約8年間、FRAUYOGAにかけてきた想い | 【大阪・豊中】FRAU YOGA(フラウヨガ)ヨガ・おやこヨガ・マタニティヨガ☆妊娠中も育児も一人で悩むよりヨガ☆

約8年間、FRAUYOGAにかけてきた想い

●約8年間、FRAUYOGAにかけてきた想い


こんにちは。

今日は少し長くなりますが、

「約8年間、FRAUYOGAにかけてきた想い」

と今の気持ちを記しておこうと思います。

 

私は2009年に長男を出産し、

それまで勤めていたデザイン会社を退職し、

なにか新しいことをはじめたいなと思っていました。

会社員という縛られた立場じゃなくなったのだから、

それがデザイン関係でなくても、

「仕事が二つあってもいいじゃない」と楽観的に考えていました。

 

残業や深夜現場等もあたりまえであった会社員の頃は、

「妊婦、出産、育児」全てがマイナス。(本来、どんな職業でもそうでないと思うのですがね。)

120%働ける人材しかいらん、という圧力を感じていたので、

その「新しいこと」には「妊婦、出産、育児」の経験を絶対に生かしたい!と思っていました。

子ども一人を妊娠し、産み育てることがこんなに大変なこと、感動や喜びも日々溢れていること、

いのちの尊さ、大切さを感じているのに、

それらが世の中にマイナスだと捉えられるわけがない!捉えられてはいけない!という信念がありました。

 

それと同時に、赤ちゃんと二人の生活。

主人も激務で、二人っきりの生活は正直滅入りそうな日々。

育児は身体に負担だし、こんなにしんどいのに赤ちゃん連れでは整体も行けない、

妊娠まで続けていたバレエのレッスンももちろん行けない、

赤ちゃん連れで身体を動かせるような場所を探していました。

あれこれ探し求めて、大阪市内や京都にもはるばる行った覚えがあります。

しかし、近くにはない!!

「私と同じような想いをしているお母さん達がいるはずだ!

これはもう、自分で作るしかない!」

とあれよあれよといくつかのヨガインストラクターの資格を取り

教室をはじめました。

 

ありがたく、たくさんの生徒さんに恵まれ、必要としている方が必要としている時期に来ていただけたのかなと思っています。

楽しく充実した日々を過ごさせてもらったと思っています。

妊婦さんのマタニティヨガから、出産したらママヨガ、おやこヨガ、

子どもが幼稚園に行ってからは大人のヨガと、

そのステージごとに通い続けて、私と一緒に歩んでくれた生徒さんがたくさんいます。

お仕事復帰で送り出したママも数知れず。

卒業した人とは、同じワーキングマザーとしての志を共感し合いました。

また第二子第三子妊娠出産で帰ってきてくださったりして、再会を喜び合いました。

 

ヨガだけでなく、生徒さんのニーズにこたえて

ランチ会をしたり、講師をよんできて料理教室をしたり、講演会をしたり

セミナーや台湾茶会も何度も企画しました。

保活カフェや育休復帰セミナーという自らが講師になったり

「これ!」と思ったことはすぐに取り入れ実践してきました。

必要とされていることが分かれば、必死になってその目の前のことに対して走り続けていた気がします。

 

北桜塚会館という30畳もの和室がある赤ちゃん連れにぴったりな地域の施設を借り、教室やイベントをしていたところ

約4年前に緑地公園に「ははこ助産院」ができました。

今でも思い出しますが、次男がまだ赤ちゃんの頃、助産師さんの岡本さんにある日突然よびだされました。笑

ドキドキしながらカフェに向かったのですが、

「助産院を開くから、そこでヨガを教えて欲しい!堀内さんしか考えてないから」

と言われ、そこからははこ助産院と共に歩んできました。

「ははこ助産院」には岡本さんをはじめ、その想いに共感する講師達という素晴らしい出会いがありました。

 

8年経った今は、あちこちにママヨガ教室をはじめ、子連れで楽しめる教室やカフェも

できているように思います。

託児つきの整骨院なんかもあたりまえの光景になりました。

赤ちゃんと一緒に家に引きこもらなくても済むような

本当に良い時代に変わっていっているなと思っています。

イクメンという言葉に踊らされるだけでなく、実際街を見渡すと抱っこヒモをしたお父さん達の姿が増えました。

「ワークライフバランス」や「働き方改革」という言葉もよく聞かれるようになりました。

 

8年前、赤ちゃんとママはどう過ごしていたのだろう?と思うくらい、本当に何にもなかったんです。

ある人に「友里さんは最初にはじめたパイオニアだから!」

と言われましたが、恐縮ですがその部分もあるのかもしれません。

自分では、当たり前のことを日々やってきたことですが、

最近の生徒さんには「そんなに長くやってるんですか!」と驚かれたこともありました。

初期の頃にマタニティヨガでお腹の中にいた子が、もう小学生になっていることに時の流れを感じます。

 

実は2年ほど前に、物件を借りてスタジオを持つ構想をしたことがありました。

でも、固定された場にはるばる来てもらうよりも、皆さんの家の近くに私が行くというスタイルの方が

赤ちゃん連れのママ達のニーズには合っているという判断をしました。

それに加え、

そのスタジオ構想の図面や絵を描き、見積り計算などしていた時、

自分の家を作っているようで夢が膨らみましたが、これを自分の居場所にしたい!という気持ちよりも、

その図面や絵を描いていること自体に熱中していたことにも気づきました。

こういうことも私はやっぱり好きだ!と確信していました。

 

今、私の子ども達も4月から三年生と年中さんにと成長しました。

保活や育休復帰セミナー、保育園の話をリアルにできるのもあと少し、

自分の役目は終えつつあるのかな、という気持ちも生まれました。

「私達の役目はそろそろ終えたね。やりきったかな。」というのが

今年の育休復帰セミナーが終わった時に、共に歩んできたさわらぎ寛子さんとの共通した思いでした。

 

自分と同世代か少し下の年代の生徒さんにとって、

「ちょっと先をゆく先輩ママの話」

というのはとても興味深く受け入れていただいていたのだと思います。

そういった意味でも、ある程度のところで区切りが必要なのかなと漠然と感じていました。

 

そして、たぶんずっと引っかかっていたんでしょう。

一級建築士という、死ぬ気で勉強した資格を持っていることを。

新入社員の頃、激務の中、終電近くで家に帰ってから毎日2時間絶対勉強をすると決め、

土曜日は一日中家かカフェで勉強、日曜日は朝から夕方まで資格学校に通って勉強していました。

高校受験や大学受験の時期もたくさん勉強しましたが、働きながらの勉強は比べられない程のしんどさでした。

資格学校のお金を自分の給料から出していたため、その一年間は一切遊ばず、サボるという選択肢などありませんでした。

めでたく一年で試験に合格し、それを生かしたいという気持ちがどこかにあり続けたのだと思います。

何年もかかって取得する人もいますが、あんな生活を何年も続けるなんて信じられない!と思うほどの

自分を追いつめ追い込んだ一年でした。

ヨガの資格取得の勉強もたくさんしましたが、やはり国家資格の勉強量やプレッシャーとは比になりませんでした。

 

一級建築士という資格は、よく業界の中では「足の裏の米粒」と言われます。

どういうことかというと

「とらないと気持ち悪いけれど、とっても大したことない」

という意味。笑

資格の難易度から言うと大したことないわけではないと思うのですが、

業界内では皆だいたい持っている、持っていないと仕事ができないという意味ではそういうふうに言われます。

一級建築士は、とったあとも生かせなければ「足の裏の米粒」だったんだなぁと

今実感しています。

 

ここ数年間はヨガを教えながらも、自らデザインをしたり、神戸のデザイン事務所で設計のお仕事をしていましたが、

次第に新しい環境でもっともっと大きいことにチャレンジしたいという想いが生まれてきました。

 

ありがたいことにご縁があり、

これからまた再び建築、デザインの世界に戻ります。

楽しみと少しの不安とドキドキと、

これまでよりも確実に忙しくなるので、子ども達のケアと

心配もありますが、前に進む判断をしました。

夫の応援もあります。

とても急なことで生徒さんにご迷惑をおかけし、残念な思いをさせてしまった部分もありますが、

応援してくださる声をたくさんいただき本当に嬉しく思います。

 

フルタイムでの勤務になるので、

ヨガとはまた違った付き合いをすることになるでしょう。

自分のためのヨガは、仕事の合間に、ホッと落ち着けるような時間になるのかもしれません。

また何らかの形で教える機会があれば持ちたいと思っています。

先生向けの講習会なども、タイミングが合えば気軽に行きたいなぁとも思っています。

当たり前ですが、ヨガが嫌になったわけではありませんし、

変わらず大好きな私の中の一部です。

どこで何をしようと身体との付き合いは一生続くので。

 

またお知らせしたいことも出てくるので

ホームページやブログは残しておきますし、gmailも残しておきます。

気軽に連絡いただけたら嬉しいです。

FRAUYOGAそのものをどうするかはもうちょっと考えたいと思っています。

 

たくさんの方と出会った8年間、

自分の子どもとの時間を私なりにとりつつ、できることを精一杯してきた期間、

自分の力でチャレンジをした8年間はかけがえのないものです。

関わってくださった全ての方々に感謝いたします。

 

2018年3月 堀内友里