「ねえ
キスして」
クラスメートのさゆりが
隣りの席でそっと囁いた
「えっ?」
女の子ばかりの学校で
いつも、一緒のグループにいた
仲良しになったばかりの子だった
つぶらな瞳
小柄で
可愛らしい顔立ち
守ってあげたくなる
男の子にもよく声をかけられて
異性にもてる、そんな印象
意外だった
「初めては
あなたがいいの」
授業が終わり、
誰も来ないことを確認した後
学校の敷地内にある合宿所に鍵をかけて・・・
「ずっと
憧れていたの」
もう中学生の頃から
付き合っている男の子がいた私
嫌じゃなかった
二人の時間は
あっという間に過ぎて行った
柔らかい感触と
ふんわりと優しい香りが
お互いを包んだ
男の子と付き合いながら
女の子も好きになれる自分に
複雑な思いがまとわりついた
これが、始まりかもしれない・・・

