2017.8.23 18:06

 

認知症治療のゲノム管理 厚労省が拠点整備へ

 

 

認知症の治療対策を進めるため、厚生労働省が患者のゲノム(全遺伝情報)などを一元的に管理、解析するデータセンターを新設する方向で検討していることが23日、分かった。認知症のゲノム解析を目的とした大規模拠点の設置は初めて。来年度予算の概算要求に関連費用を盛り込む。人工知能(AI)で膨大なデータを分析することにより、治療法を確立することも期待される。

 

関係者によると、データセンターは愛知県大府市にある国立長寿医療研究センター内に設置することを想定。患者のプライバシーを守るため、全ての情報は匿名化した上で処理する。

 

AIがデータを整理、解析することも考えられており、現場の医師が病気の進行程度の見極めや処方薬を選択する際に活用するほか、外部の研究者が検索・閲覧できるようにすることも視野に入れている。 

 

これまでに長寿医療研究センターで診察を受けた認知症患者のゲノム情報に加え、他の研究施設で集められた患者情報や電子カルテを集約し、データベースで一元的に管理。また、長寿医療研究センターに蓄積された認知症患者の血液の試料データなども一括して保存、管理する。

 

引用:産経ニュース

 

 

 

患者の全遺伝情報を管理ってありますが、

個人情報保護法案などには遺伝情報の管理のマニュアルがあるのかなー?

と思ったので調べてみましたら、

現在、ゲノムデータなどに関し文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3省で委員会設置するなどして、要配慮個人情報※にあたるか否かなど幾つかの課題を検討しているようです。

 

※「要配慮個人情報」とは、本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経 歴、犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じない ようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報をい う。

原則本人の同意が必要。

平成29年5月30日施行の個人情報保護法の改正により新たに導入された定義。

 

まだ課題も多くありそうですが、データを一元管理分析することで、

治療法の確立が進むのであれば、嬉しいですが。。。