服用のタイミングと関連因子
少し前に晴れときどきさんが「レボドパの脳への旅」というレポートを挙げておられ
ました。とても分かりやすく、今回不調をきっかけにもう一度基礎から見直す参考に
させていただきました。
Ldopaは胃に暫くとどまった後、十二指腸から
小腸上部で吸収されます。
ですから、空腹時は胃から早く腸へ移行し、
すぐに吸収されますが効果持続も短い。
タンパク質や脂質が豊富な食事は胃での停滞時間
が長く(2~3時間)なるので
その分Ldoopaの吸収も遅くなります。2.3回度宴会の最中に服用したことがあるのですが
全く効かず、帰りに難儀しました。
また、胃酸の分泌を促進される場合は早く吸収 され(酸っぱいものと一緒に飲むなど)
反対に抑制(制酸剤の服用)されているときは Ldopaの吸収も遅くなるようです。
私は 午前中は好調で、午後以降夜にかけて不調 の経過をとる特性があるので
7時 ハルロピテープ36mg
9時 Ldopa100mg (エンタカポン100mg)
13時 Ldopd125mg ” (食後1時間ぐらい)
16時 Ldopd125mg ” (おやつ後)
20時 Ldopa100mg ” (夕食後2時間ぐらい)
就寝前に 便秘の薬 大黄甘草湯(ツムラ)+
酸化マグネシウム500mg
ドパミンの吸収阻害するので時間を離しました
+向精神薬
一緒に呑むのは水か白湯、昼夜はデザートに積極的に柑橘類を食べています。
午前中良い調子が続くのは夜間に蓄積されたドパミンがまだ残っているのと
アゴニストであるパルロピの効果に加え、朝食のメニューがほぼ一定している
ため、ドパミン吸収も安定してるのかも。
私は以前腹部の手術を受けており、食物の胃での停滞時間が普通より長いので
よく食後に胃もたれを感じることがあります。午後の不調はそのせいかもと
そんなときには消化剤を服用するようにしました。
体調が日によって違うのは
* 自前のdopamin放出量が一定しない
* 食事の内容、量によってLdopaの吸収率が変わる
(多量の蛋白は抑制、多量の脂質は停滞させる)⇒ 服薬時間をずらす
* 併用薬剤もLdopa吸収を遅くすることがある
などが複合的に影響しているからだと思います。
ですから経過の長いPDの方達は経験的に自分に
会った方法で服用されているのだと思いましす。
食事の影響は大きそうですが、生きていくうえ
でとても大切、
どうせなら好きなものを好きなように美味しく
食べたい。
でも今日は???と言う時にちょっと服薬の仕方
を整理してみてはどうでしょうか。