ファン「はははっ、君達って面白いね。ギョンと気が合うのもわかるよ。ギョンはさ、軽くて何も考えてなさそうに振舞ってるけど、ちゃんと人の本質を見ているんだ。そのギョンがすぐに仲良くなってこんなに信頼しているんだ、僕達も仲良くなりたいよ。よろしくね」



この有名な四人組の中でも、可愛くて人当たりのいいファンから、ニッコリと微笑まれ、ヒスンとスニョンは失神寸前だ。

ヒスン&スニョン「「よっ、よろしくお願いしますぅ」」

チェギョン「うん、仲良しだね。よろしくねファン君」

ガンヒョン「…チェギョン…あんた、いきなりファン君って…」

チェギョン「だってギョン君のお友達なんでしょ?ギョン君、ファン君、イン君、シン君だよ。呼び捨てはしてないもん。ダメなの?」

ショボンとして、ガンヒョンを見た後、確認するように三人を見る。隣のシンは内心動揺しながらも、平静を装いチェギョンと目を合わす。

シン「ここにいる奴らは俺のことを“シン”と呼ぶし、好きに呼んでくれてかまわない」

チェギョン「へへっ、ありがとうシン君」

ヒスン「はいはい、私はシン様、イン様、ファン様で。ああ、お名前を呼べる日が来るなんて…」

スニョン「ねー」

二人で手と手を取り合い、キャッキャッとはしゃいでいる。
ガンヒョンが嗜めても聞こえてないようだ。チェギョンまでがその仲間に入り、ドンドン賑やかになっていく。

ガンヒョン「ふぅ、ごめんなさいね。いつもこんな感じなの。明るいと言えば聞こえはいいけど、相当騒がしいわよ。大丈夫かしら?」

イン「ギョンがいっぱいいる感じだな。すぐに慣れるよ(笑)そういえば、最近ギョンは君達とお昼ご飯を一緒に食べてるけど、俺達も一緒にいいかな?ここで食べてるんだよね?雨の日はどうするんだ?」

ギョン「まだ、雨に当たったことはないんだ。ガンヒョンどうしようか」

ガンヒョン「雨の日は各自の教室で別に食べればいいじゃない」

「「「「ええー。いやよ(だ)ー」」」」

イン「俺達は、ここから見えるあの空き教室で食べてたんだ。雨の日はそこで食べないか?誰の邪魔も入らないし」

チェギョン「えっ、ギョン君ってば、あそこからガンヒョンのことを見初めたの?一目惚れって、どこで見かけたのかなって思ってたんだよね。そういえば、お昼ご飯の後だったし」

ギョン「おお、チェギョンは名探偵だな。そうなんだ。裏庭が光り輝いて見えたと思ったら、ガンヒョンがいたんだよ。あの部屋で食べてたことも、ガンヒョン達がこの裏庭にいたことも運命だったんだ」

チェギョン「そうなんだ。よかったねー」

ガンヒョン「はいはい、あんた達二人はいい加減にしなさいよ」


ガンヒョンに怒られた二人はそれでもコソコソと喋り続けてる。


チェギョン「あっ、ギョン君、ガンヒョンが照れてるよ」

ギョン「やっぱり?いつかは恋人になれるかな?」

チェギョン「大丈夫だよー。そのうちに、ちゃんと申し込みをすればOKが出るんじゃないかな?いい雰囲気でかっこ良くね。ファイティンp(^_^)q」


まるで仔犬がじゃれあっているかの様な二人をシンは羨ましそうに見ている。

そのシンをガンヒョンが意味有り気に観察していた。