チェギョンが幼稚舎に入園して困ったことが起こる。

ジファンとスンミが姫の行事を見に行きたいと駄々を捏ねるのだ。

スンレやナムギルがビデオを回し、カメラで撮影し、それを持ってきて見せてくれるのだが、どうしても自分の目で見たいと聞かないのだ。

しかし梨花女子大附属も一流企業の社長クラスが父兄に多く、姫を守るためには、ジファンの存在が、サムスンのことがバレるわけにはいかなかったのだ。



どうしても諦め切れなかったジファンは、自社のグループ子会社である映画会社のサムスンピクチャーズに、ハリウッドから凄腕の特殊メイクアップアーティストを呼び寄せる。

これにより、映画部門も大きく成長を遂げるが、本来の目的は別だった。

チェギョンの運動会に特殊メイクをして、ナムギル似の兄として、参加したのだ。



それから毎年、梨花女子大附属の運動会には特殊メイクを施したジファンと、髪型をひっつめて伊達眼鏡をかけたスンミが毎年参加することになる。

チェギョンは大喜びだ。

チェジュンが小さいため、スンレが長くいることができずに、お昼ご飯を一緒に取るぐらいしかいられない。お姉ちゃんだから我慢しなきゃと思っても、ナムギルとソンウォンがいるとはいえ、少し寂しかったのだ。


チェギョン「アッパ、おじいちゃま、おじさま、おばさま、オッパ。
みんながみにきてくれてうれしいな。ありがとう。
チェギョンがかけっこするの、いっぱいおうえんしてね。
さんちゃくまでメダルがもらえるんだって。
チェジュンに、おねえちゃんがんばったのよって、メダルをあげたいの。
だからがんばるね」



「「「「姫ー。頑張れー」」」」



ジファンが毎年必ず休みを取るのが、家族の誕生日と梨花女子大附属の運動会であることはサムスンのトップシークレットだ。大統領に誘われても断るらしい。