微妙な雰囲気のままBBQの昼食が終わり、各自が自由に寛ぐ。
シンとチェギョンは共に部屋に帰る。

軽く昼寝をした後に、チェギョンはビデオカメラを抱え、ウキウキとリビングに顔を出す。
そこにいた友達に大画面で映像を見せようとテレビにセットする。
だが、シンにイタズラをした映像じゃなく、自分の寝顔が映りビックリしている。

チェギョン「これ、誰が撮ったの?」

ガンヒョン「どうなってんの?なんであんたが映ってんのよ?」

シン「おい!やめろ!」

部屋に入ってきたシンは映像をみて、慌てる。
まあまあとギョンがシンを止め、ヒスンとスニョンがチェギョンを押さえつける。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


映像の中のシンは眠っているチェギョンの髪をよけて、頬にキスをする。

『うん…シン君…』
『おはようチェギョン。目が覚めたか?』
『まだ眠ーい。目が開かないよー』

チェギョンは腕をシンの首に回し、甘えるように抱きつく。
シンはそんなチェギョンの唇にチュッと軽くキスをする。

『シャワーを浴びるか?目が覚めるぞ』
『うん…そうする…シン君、連れてって』
『はは、まだ頭が寝ているな。シャワーに連れて行くのはいいが、一緒に入ることになるぞ。いいのか?』
『ふふっ目が開かないの…シン君が洗ってくれる?』
『お安い御用さ』

そのままチェギョンを抱きかかえ、バスルームに移動する。
しばらくすると微かにシャワーの音と、じゃれ合う2人の声が聴こえてくる。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



やっと友達の腕から抜け出たチェギョンがビデオの電源を落とす。

チェギョン「なんでこんな映像が…シン君が撮ってたの?」
シン「いや知らない。勝手に録画になってたんじゃないのか?」
チェギョン「ああー。もしかして…シン君を撮影した後に電源を落とすの忘れてたのかな?
いやー、皆忘れてー」

見られたシンとチェギョンも、見せられた友達達も、お互いに恥ずかしくなる。

イン「どうしてこんなビデオ、みんなに披露するんだ?」

ギョン「皇太子夫婦の愛情表現を堪能させていただきました」

拍手して冷やかす。

シン「まあ、夫婦だし、こんなもんだろ。まさか皆に見られるとは思ってなかったがな」

チェギョン「ううー。無理ー。無理ー。ここにいるのが耐えられないよー。シン君、もう行こう」

シン「ああ、悪いが俺たちは夜のパーティまで部屋で休んでいるよ」



真っ赤な顔のチェギョンを立たせ、腰に手を回し、優しく連れ出した。
残されたメンバーは部屋に戻った2人の想像が頭から離れない。
この後、課題をやるつもりだったが、すっかりやる気をなくし、個々に部屋へと引き上げる。



残されたユルとヒョリンは惨めだった。

ユルは2人の仲を裂くために用意した桃のシャンパンを手に取り、部屋へと引き上げる。
ビンから直接ラッパ飲みだ。

ヒョリンは惨めな気持ちのまま部屋へと引き上げるが、1人部屋のために、気を紛らわすことも出来ずにいた。ここに来るんじゃなかったと後悔していた。