今年は10月になっても暑かったり雨が続いたりと天候が不順だったが、昨日は秋らしくスッキリ晴れた。

 

 

体調不良で仕事は休んだが、せっかくの天気なので用事がてら外出した。

 

 

爽やかな陽気で、まさに秋の行楽シーズン到来という感じだった。

 

 

ターミナル駅は行き交う人で混雑していた。

 

 

ふと、5年前の今頃を思い出した。

 

 

夫はまだ普通に生活できていて、私は有給休暇が取れたので、一緒に買い物に行った。

 

 

あの日は昨日と同じように爽やかに晴れていて、夫とくだらないことを喋りながら電車に乗ってターミナル駅へ向かい、夫のお気に入りのセレクトショップで秋物の服を買った。

 

 

あの頃は、医者からはネガティブな情報しかなかったが、あんなに普通に生活できていた夫の命が数ヶ月で終わるとは想像できなかった。

 

 

でも、心のどこかで、この幸せな日常は終わってしまうと思っていたのかもしれない。

 

 

このささやかな幸せが少しでも長く続くことを願い、夫との普通の日常を大切な宝物のように愛おしく思ったが、その後、急激に夫の病状が悪化していった。

 

 

昨日、5年前と同じような爽やか秋空の下を歩いていたら、急にいたたまれない気持ちになった。

 

 

気晴らしに買い物でもしようかと思っていたが、足早にターミナル駅を後にした。

 

 

気持ちが落ち着いている時は、夫との楽しい思い出を笑って思い返すことができるようになってきた。

 

 

しかし、落ち込んでいる時は、楽しかった思い出はかえって辛くなる。

 

 

今は心身共に弱っていて、5年前の夫との日常を思い出すと胸が痛い。

 

 

思い出は、精神状態によって感じ方が変わるのだな。

 

 

これからの季節は夫の最期と重なり、毎年辛くなる。

 

 

今年は仕事のストレスもあり、やり過ごすことができるか不安だ。

 

 

まずは体調を良くすることを考え、あまり色々考えすぎないようにしたい。

 

 

(連日ブログにネガティブなことを書いてますが、書くことで吐き出してスッキリしているので、どうかご心配なさらずに)