27年前の3月20日、夫と私は入籍した。
年度末で仕事が忙しく休みも取れない時期だったが、この日は春分の日だったので、新居に引越しして役所に婚姻届を出しに行った。
23年後には夫がいなくなるなんて、想像もできなかった。
今年は3月20日が春分の日の祝日で救われた。
(春分の日って毎年変わるのよね)
こんな日に外に出て幸せそうな夫婦を見たくない。
本当は夫との思い出の写真とか見ながら穏やかに過ごせればいいのに、いまだに見るのが辛い。
あの頃の幸せな日々を振り返ると、胸がギュッと締めつけられる。
夫を見送って4年経ち、以前ほど苦しくなることはなくなったが、それは淋しさが解消された訳ではなく、ひとりぼっちで淋しい状態に慣れたから。
でも、幸せな日々の記憶が蘇ってしまうと、せっかく淋しい状態に慣れて諦めていた心が疼き出しそうで怖い。
いつになったら、夫との思い出を穏やかな気持ちで振り返ることができるようになるのだろう。
思い出を純粋に懐かしむのって、今が満ち足りているからこそできるものな気がする。
夫といた時に比べたら、あれ以上満ち足りた気持ちになれないのは仕方ないけど、今の私は常に空虚な気持ちになっている。
充電しても充電してもすぐ電池残量がなくなって空っぽになってしまう。
これからもずっとこんな状態で生きていくしかないのかな。
入籍記念日なのにネガティブなことを書いてスミマセン。
季節の変わり目のせいなのか、最近ちょっと精神が不安定になっている。
あんまり色々考えずに、センバツとカープのオープン戦中継でも観ながら、ゆっくり過ごそう。
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