最近、気持ちが沈みがちだ。



そもそも夫がいなくなってから、気持ちが落ち込みこそすれ、アガることはなかった。



それでもちょっと前までは、これが食べたいとか旅行したいとか欲求もあったし、睡眠もそこそこ取れていたし、お通じも悪くはなかった。



でも最近、何もかもやる気が出なくて、強くこれを食べたいと思うものもなく、あまり眠れないし、お通じも良くない。



本当は、旅行しようと思って新幹線やホテルも予約していたのだが、キャンセルした。



季節の変わり目というのもあるのかもしれないけど、鬱気味になっている。



その上、仕事で色々あって、いつも以上にストレスがかかっている。



せめて何か気晴らしになることがあればいいのだが、何もやる気が起きない。



今年は猛暑が続いて身体が疲れているのかもしれないが、それより脳が疲れているのかもしれない。



仕事が休みの日は何もしていないのに疲れが取れず、脳を使うことをするのが億劫になり、前は興味深く読んでいた本も読む気がしない。



テレビやYouTubeなどの動画や音楽を流し見・流し聴きしても、頭に入ってこない。



それなのに、嫌なことは次から次へと鮮明に頭に浮かんで、悶々としてしまう。



危ない兆候だ。



この状態を少しでも変えたい。



旅行をキャンセルした代わりに、気分転換に都内を散歩でもしようかと思い、何気に地図を見ていたら、ふと、昔買った古地図を思い出した。



その古地図を家中探したけど見当たらず、でも無性に見たくなり、わざわざ大きな本屋に行って買ってしまった。




昭和7年の東京の地図のレプリカ。




昭和初期と現在の東京とを見比べてみると、今と全然違う場所もあるが、そんなに変わっていない場所もある。



約90年前の東京は、街も人々の暮らしも、意外と現代とさほど変わらなかったのかな?と、いにしえに思いを馳せてみる。



そんなことを考えながら古地図を見ていたら、しばし現実逃避できた。



中途半端に自分が生きてた過去を振り返ると辛くなるから、自分が生まれる遥か昔の知らない時代を想像してみる。



夫をうしなって、この世に常に違和感を感じていて、現実逃避できる場所を探していたが、現代の世の中には逃げ場がない気がしていた。



私の逃げ場はもはや時空を超えた所にしかないのかもしれない。



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今日は中秋の名月。


私の地域では、今のところ雲が多くて、月の姿は見えず、、、。




お月様は見えないけど、せめて月見気分を味わおうと、夕飯は月見焼肉重にしました。