夫の夢を見た。
私は夢の中で、もう夫はこの世にいないとわかっていた。
でも、ふと横を見たら、夫が寝ていた。
私は夫が愛おしくてたまらなくなり、抱きしめた。
幻でも夢でもいい、もうこの世にいなくてもいいから、少しでも長く夫を抱きしめていたかった。
でも、無情にも夢は覚めてしまった。
ただでさえ気の重い月曜日の朝。
しかも今日は久しぶりの雨で、朝になっても部屋が暗かった。
こんな朝に、あんなに切ない夢を見てしまったら、仕事に行きたくなくなった。
仕事をズル休みして、甘くて切ない夢の余韻を味わっていたかった。
夢で夫に会えるのは嬉しいけど、目が覚めてからは切なすぎて苦しくなる。
これからもこんなに切ない気持ちを抱えて生きていかなければならないのか。
せめて、仕事が休みでゆっくり朝寝できる時に、夫の夢が見られたらいいのに。