前のブログで、富山プチひとり慰安旅行について書いた。


一人ぼっちで特に大きなイベントもなく、そんな旅の何が楽しいんだ?と思う人もいるかもしれない。


でも私にとっては、他人からはつまらなく見える旅行でも、大切なひとときなのだ。


そんなことを考えて、また次の旅行について色々調べていたら、ネットでこんな記事を見つけた。




この記事では、「50歳からのごきげんひとり旅」(だいわ文庫)がヒットした料理研究家の山脇りこさんのコメントも紹介されている。



「旅は夫とすることが多く、それはそれで楽しい。ですが、1人で日常から切り離されると、自分自身とじっくり向き合える。自分にとって大切な人は誰か、何が大事かを考え、見直す機会」






私の場合、もう夫はいないし、一緒に旅するほど仲の良い友達もいないし、親族と旅行しても気疲れするばかりだし、一人旅をせざるを得ないというのもある。



でも、日頃の周囲の雑音を遮断して自分自身と向き合うというのは共感できる。



そもそも旅って、目的は人それぞれだ。



必ずしも楽しい旅ばかりでもない。



どんな旅をするかは旅する本人が決めればいいことだし、本人が意味を見出しているのなら充実した旅と言えるのではないか。



前にブログに書いたグルメドラマのようなものだ。


どんなテーマでどんな素材だろうが、自分が主人公だと思えることが大事なのだ。


そう、自分の旅の主人公は自分なのだ。



それは人生も同じ。



そんなことを思っていたら、この曲が脳内再生された。








さだまさしの曲だが、BS朝日「鉄道・絶景の旅」のナレーターも務めていた峠圭子がカバーし、この番組のオープニングテーマにもなっていた。



この番組は、旅好きな夫と一緒に観ていた。



そして夫は、さだまさしの大ファンでもあった。



久しぶりにこの曲を聴いたら、涙が出てきた。



夫と一緒の旅は本当に楽しかった。



もう一生、あんなに楽しい旅はできないのだな。



そして私の人生にも、あんなに楽しい時は二度と訪れないと思う。



でも、どんなに辛くても、私の人生は続くし、その主人公は私以外の何者でもないんだな。



歌詞の通り、あなたがそれを教えてくれたのかな。