今日は仕事は休み。
寒いけど天気が良かったので、買い物がてら少し歩いた。
いつもは都心方面に買い物に行くことが多いのだが、今日は逆方向の電車に乗って、あるターミナル駅へ向かった。
そこは、夫が最後に勤めていた職場の最寄駅でもある。
私はめったにその駅まで行かないのだが、改めて乗ってみると、都心とは逆方向なので電車は空いていたが、思ったより時間がかかった。
それなのに、夫は具合が悪くても我慢して通勤していた。
夫は病気を宣告される前に体調がすぐれないと言っていた。
夫が不憫でならないし、その時にもう少し何とかしてあげられなかったのかと自分を責めてしまう。
駅に着いてショッピングモールに入ると、既にクリスマスソングが流れていた。
家族連れの客が多く、みな楽しそうに買い物していた。
この時期は毎年辛い。
自分だけが見はなされた気持ちになる。
でも、年が経つにつれ、諦めの気持ちもでてきた。
どうせこの世は、ことごとく私の意向とは逆に動くものなのだ。
そもそもこの世には楽しいことなんてないのが当たり前だと思えば、辛くないのかもしれない。
私は本当は人一倍、幸せになりたい、楽しみたいという願望が強いのかもしれない。
もうこの世では幸せになれない、楽しみなんてないと思いつつ、心のどこかに、やっぱり幸せになりたい、楽しく生きたいという欲があるから、辛くなるのかな。
夫と暮らして幸せの味を知ってしまったから、どうしてもその時と比べてしまう。
私は欲深い女なのかな。
*******************
