ことの発端は、椎名林檎の新アルバムの特典グッズが、東京都が作成した「ヘルプマーク」に酷似しており、混乱を招くのではないか?との声がSNSで湧き上がったことによる。
この騒動を受けて、東京都は、販売元のレコード会社に「早急の対応」を要請したとのこと。
東京都福祉保健局公式サイトより
ヘルプマークは、内部障害のある人や妊娠初期の人など、外見からは分からないが援助や配慮を必要としていることを知らせることで援助を受けやすくするために作成された。
ちなみに、以前ブログで書いたが、私も手術を受けた時、ヘルプマークをもらった。
知人から、手術後は電車で立ってるのはキツいから、ヘルプマークをもらっておいた方がいいのでは?とアドバイスを受けたからだ。
でも、私は、結局ヘルプマークを使わなかった。
実は、私自身がもらったヘルプマークとは別に、夫のヘルプマークも持っている。
夫の病気がわかった時、もらったものだ。
今は、夫のヘルプマークは外には見えないようにして、いつもバッグに入れてお守り代わりにしている。
ヘルプマークには夫の字で、夫の名前や連絡先が書いてある。
ヘルプマークの裏には、夫のコメントも書いてある。
「もし私に何かあったら、私の家族に連絡してください。」
そして、「私の家族はユリピです。連絡先は〇〇です。」と書いてある。
私はそれを見て、泣いてしまった。
夫にとっての唯一の家族は私。
ヘルプマークは電車などで席を譲ってもらったり、手助けして欲しいとのサインだけでなく、いざという時の連絡先がわかるようにするものでもある。
それだけヘルプマークは重い意味を持つのだ。
幸い私自身は、今のところヘルプマークは使わなくて済んでいるけれど、夫のヘルプマークはお守りとして、誰にも見せず持ち続けようと思う。
ところで、ワイドショーでもこの話題が取り上げられていたが、カワイイからとファッション感覚で身につけていたり、ナンパ目的で身につけている輩もいるとのこと。
しかも、オークションで売られているとのこと。
このマークは、必要としている人にとっては命にも関わる大事なものなので、そういうことはやめてほしい。
しかし、椎名林檎も、ちょこちょこお騒がせなことやるな。
アーティストとしてこだわりが強いのは伝わってくるけど。
私個人的には、初期のキャッチーな感じの方が好きだったんだけどな。

