前に職場で雑に扱われていると書いた。
確かに私は歳もとってるし、それでいて今の仕事の知識も経験もないし、有能でもないから、雑に扱われても仕方ないのかもしれない。
けれど、他の若いアシスタントと比べて、正直そこまで仕事ぶりが劣っているとは思っていない。
むしろ若いアシスタントの中には、仕事は早いけどかなり雑な人もいたり、逆にキチッと仕事はするけど遅い人もいて、完璧にできている人なんて皆無だ。
結局、BBAは歓迎されないということなんだな。
それは今の会社だけではない。
私の年代は第二次ベビーブームで人口が多く、大学入試も倍率が高かった上、氷河期世代で就職も厳しかった。
就職だけでなく、物やサービスといったあらゆるマーケットでも、重要なターゲット層として扱われない世代だ。
だから、もともと、他の年代の人達と比べて、雑に扱われていると思っている人も多いのではないか。
今日は天気が良かったので、少し散歩した。
お腹がすいたので、某回転寿司のチェーン店に入った。
おひとりさま用の席に案内されたが、4名掛けのボックス席と柱との間に、隠すように作られた席だった。
まるで、歓迎されてない客のようだ。
そして、周りのボックス席からは、若い子のグループがギャーギャー騒いでいるのが聞こえてきた。
しかも、回転寿司のレーンをぶち壊していた、、、。
それでも何のお咎めもないし、彼らも全く悪びれていなかった。
静かに食べててそこそこ高いネタも頼んでいるBBAのおひとりさまより、ろくに注文もせずギャーギャー騒いでお店の備品をぶっ壊しても若い子のグループの方が歓迎されるということだよな。
今の会社も同じだな。
でも、その隔離されたような席は、私にピッタリだと思った。
今の私の人生は、この席のようなものだ。
私の心はもはやこの世には向いてない。
ほかの人達が楽しそうにしている世界と、私の棲む世界は違うんだと感じる。
さながら出家した人のように、さびれた庵の隙間から俗世でバカ騒ぎしている人達を諦めの気持ちで眺めている心境だ。
ただ、今の若い子は人口も少ないし、どこに行ってもチヤホヤされて、私の若い頃と比べて大事に扱われていて、正直うらやましいとも思う。
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