ワイドショーやネットでは、連日、安倍元首相を撃った犯人の境遇と、その家族を追い詰めた某宗教団体について報道されている。
どんな理由があれ、人を殺してはならない。
けれど、この犯人の家庭事情が明らかになればなるほど、犯人を責める気持ちになれず、切なくなってしまう。
確かに安倍元首相の奥様については、同じ伴侶をなくした者としては、気の毒でならない。
しかし一方で、安倍さんの死により、政治と宗教団体との癒着という政治の闇の部分が浮き彫りになった。
そして、国葬とすることに対して、英雄として讃えて長期政権の功罪の「罪」の部分をうやむやにして葬り去ろうとするのか?という批判があるのもわかる。
私は正直、安倍さんを支持もしてなかったし、かと言って全面的に不支持とも言えない立場だった。
亡くなられた今でも、特別好きでもないけど、かといって嫌いでもない。
ただ、近年の政治家の中では、良い意味でも悪い意味でも、存在感があって、数少ない大物政治家だったのかなと思う。
今回の銃撃事件も、撃たれたのが安倍さんだったからこそ、これだけ騒がれる結果になったのかなと思う。
その結果、犯人の親族が信仰しているという宗教団体の詐欺まがいの活動が浮き彫りになり、その教団のナンバー2とされる人物の謝罪にまで発展した。
今回の銃撃事件は、日本史にも残ると思われるほど、色々な問題提起を孕んでいると感じた。