私はブログにはかなり正直に自分のことを書いている。
愚痴とか失敗談とか、恥ずかしいことも。
でも、リアルの世界では、自分のことを正直に表現することは少ない。
ブログに書いていることのうち、私の親族や知人が知っていることは、ほんのごく一部だ。
リアルの人間関係では、必要以上に隠したり嘘をつくことはしないけど、あまり自分はどういう人間で何を考えているかを積極的に話したりしない。
私の場合、リアルの世界では吐き出せないから、ブログに吐き出している。
それって、淋しい人間なのだろうな。
でも、リアルの人間関係で自分をストレートに出しすぎると、うまくいかないこともある。
お互い感情をコントロールしているからこそ人間関係がスムーズになるのだ。
ただ、親しさの大小によって、自分を曝け出す度合いが変わってくるのはある。
私の場合、結局、本当の自分を見せることができたのは夫だけだった。
今はもう素の自分を曝け出せる人はいない。
その代わり、ブログで本当の自分を表現している。
でも、ブログを書いている人の中には、逆の人もいるのだろうな。
ブログは適当にフィクションを織り交ぜて書いて、リアルの世界では自分を素直に表現している人もいるだろう。
そういう人達からしたら、私はリアルの世界には居場所のない淋しい人間だと思われているかもしれない。
確かに、私にはリアルの世界には居場所がないように感じる。
でも、そもそも、リアルの世界って何だろう?
そもそもブログはリアルの世界ではないのだろうか?
最近、メタバースが注目されている。
近い将来、仮想空間でリアルの世界と同じようなさまざまな活動をするようになるのだろうか。
そうなると、どれが真実とは言えなくなる気がする。
リアルの世界も真実だし、仮想空間も真実になり得る。
むしろ、リアルの世界より、仮想空間の自分を本当の自分と捉える人もいるのではないか。
何が真実なのか。
それはその人が決めればいいことなのかもしれない。