私が拝読しているブロガーさんが、大切な人がいなくなって一人で摂る食事は美味しくはないけれど、美味しい気持ちになれるよう、一人用のホットプレートを買ったと書いていた。


それって、すごく大切だと思った。


どんなに辛くても、私達は生きていかなければならない。


生きていく上で誰にでも生じる欲求は
「睡眠欲」「食欲」「性欲」。


人間の三大欲求だ。


私に関しては、年齢からして三番目はどーでもいいが、睡眠欲と食欲はできれば満たされたいと思う。


でも、仕事を辞めるまでは、眠れないこともあったし、食べる気が起こらなかった時もあった。


そう考えると、心療内科に通って薬をもらわなくても大丈夫だったのではなくて、もはや通院や服薬だけではどうしようもないほど、体も心もぶっ壊れていたのかもしれない。


幸い今は、睡眠もとれて食欲も戻ってきた。


眠いなと思ったら昼寝して、食べたいと思ったものを食べる。


人間らしさを取り戻した気がする。


それだけでありがたいことだと思う。


今日は仕事を辞めて時間ができたので、人間ドックに行った。


色んな検査をしてたら、夫も闘病中、CTとか色んな検査してたなと思い出してしまった。


夫は検査を受けてる時、どんな気持ちだったんだろう?


MRIの機械に乗せられ、身動きが取れない状態で、ガガガガ、ピーピーとかいう、現代音楽か?と思う音を聞かされている間、私は夫の闘病中のことを思い出した。


もし夫がいなくなってしまったらどうしようという不安に押しつぶされそうで、自分のことしか考えてなくて、夫を支えてあげられてなかったな、と後悔の念が抑えきれなかった。


それなのに、自分はちゃっかりお金かけて人間ドック受けてる。


でも、生きていかなきゃいけない以上、せめて三大欲求は少しでも満たされたいと思う。


ドクターストップになったら、唯一のなぐさみの飲酒さえもできなくなる。


前にある人が何かの本に書いてるのを読んだ。


三大欲求全てが満たされなくても、そのうち一つでも満たされていれば、他の欲求は満たされてなくても欲求不満とは感じないと。


私の場合、一番満たされたいのは食欲なのかな(食欲というか、飲酒欲?)


だから、やっぱり、なるべく健康でいたいと願う。


三大欲求だけでなく、承認欲求とか、他にも欲は色々ある。


そのうちどれか一つでも満たされたら、救われるのだろうか?


以前、カウンセラーさんから、どんな些細なことでもいいから、自分が心地よいと思うことを見つけて実践してみてくださいと言われた。


些細なことでも本能を満たすことができたら、ストレスから解放された気分になれるということなのかな。


今後、歳を重ねれば重ねるほど、健康面での制約も多くなるだろうし(本当は今でも制約はあるのだけれど)、色々なことができなくなるだろう。


でも、どんなに色々なことができなくなっても、一つでも自分の本能を満たすものが見つかれば、救われるのかもしれない。



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仕事してた時は、料理をするのが億劫になってしまい、魚をグリルで焼いて食べようという気力さえありませんでした。


大好きなサンマも、今年は食べてなかったなと思い、ようやく買ってきました。


キリンの「秋味」は、だいぶ前に買っていて、サンマと一緒に食べたいと思って保存してました。


サンマを丸ごと食べて、ワタも食べて(私はワタが好きなのです)、キリンの秋味で流して、久しぶりに美味しいと思いました。


どんなに辛い境遇になっても、自分がしたいことを見つけられたらいいなと思いました。