結局、今年のゴールデンウィークも去年と同じく家でゴロゴロになってしまった。



ただ、去年のゴールデンウィークの方が、辛くなかった気がする。



去年は初めての緊急事態宣言で、世の中も非日常的だったから、自分だけが辛いという気持ちがかえって軽減されていた。



それに、まだ自分に何が起こったのか、現実を受け止められておらず、ふわふわした感覚だった。



かえって去年の今頃の方が、辛い、淋しいという気持ちは少なかった。



今年のゴールデンウィークは、仕事を辞めた直後で緊張感が緩んだというのもあるかもしれないけど、去年より淋しくて辛い。



今になって、何年か前のゴールデンウィークは夫と旅行行ったなとか、散歩したなとか、色々思い出してしまう。



ゴールデンウィークが明けたら仕事が待っていて、連休最後の日は夫と二人で仕事行きたくなーい!って話してた。



でも、夫がいたから、今思えば大して辛いことじゃなかった。



今は、仕事も辞めてしまって、ゴールデンウィークが明けても休みは続く。



でも全然嬉しくない。



それより、もう仕事できないのでは?と不安しかない。



私は夫の支えがあったから仕事も頑張ってこられた。



その支えがなくなった今、仕事だけでなく、あらゆることに自信がなくなってしまった。



意を決して長年勤めた会社を辞めて、希望を胸に転職したものの、結局2ヶ月もたなかった。



うまくいかないことがあると、夫がいなくなってしまったからだと思ってしまう。



去年、死別カウンセリングを受けたが、カウンセラーさんは、うまくいかないことを何でも死別のせいにしない方がいいと言っていた。



一方で、過去のうまく行っていた時の自分と比べて、今の自分はダメだと思わない方がいいとも言われた。



今までは普通にできていたことができなくなる。



ずっと夫に支えられて生きてきたから、当然と言えば当然かもしれない。



でも、うまくできなくなったことを恨めしく思うのではなく、うまくいかなくてもいいんだと今の状況をありのままに受け入れて、そんな自分をダメだと思わないことが大切なのかも知れない。



私は今までと同じように仕事ができるように、前と同じ状態に戻らなければいけないと思っていた。



そしてそれがうまくいかないと、自分を責めてしまう。



仕事以外でも、前の自分に戻らなければいけないと思っていた。



でも、元通りにならなくてもいいのかなとも思う。



だって、あんなに大きな出来事を経験したのだから。



一番大切な人がいなくなってしまったのだから。



だから、その人といた時と同じ状態に戻るなんて無理なのだ。



カウンセラーさんは、辛いことを乗り越えて、自分が主人公と思える人生を歩んで欲しいと言った。



私の人生の第一章は終わった。



これからは第二章を作っていけばいいのかな。




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