東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長に、橋本聖子元五輪担当大臣が選出された。




この人が適任なのかどうかは正直わからない。

でも、今回の一連の騒動は、ジェンダーとか旧態依然とした組織とかオリンピックのあり方とかについて問題提起となり、私達も色々考えるきっかけになって良かったのではと思う。




個人的には、橋本さんは、火中の栗を拾わされて、可哀想な気もするが。




過去の高橋大輔選手へのセクハラ疑惑が蒸し返されているが、あの時、高橋選手自身が、セクハラではなく、大人同士がちょっとハメを外しただけのことだとコメントしたはず。

セクハラの被害者と騒がれた本人がそうではないと言ったのだから、それをまた騒ぎ立てるのはどうかと思う。




ところで、若い方々は、橋本聖子の選手時代を知らないと思うが、日本女子スピードスケート界を切り拓いた先駆者とも言える。

冬のオリンピックはサラエボ、カルガリー、アルベールビル、リレハンメルの4大会、夏のオリンピックはソウル、バルセロナ、アトランタの3大会(夏は自転車で出場)の計7回オリンピックに出場している。

日本女子で初めてスピードスケートでメダルを取ったのがアルベールビル大会だったが、かなり若い時から注目されていて、マスコミに取り上げてられていた。

当時、スピードスケートについてほとんど知らない私でも、橋本聖子は知っていた。




でも、個人的には、同じスケートでも、フィギュアスケートの伊藤みどりが好きだったな。

伊藤みどりが初出場したカルガリー大会では、女王カタリナ・ビットの演技の採点にも影響を及ぼしたのではないかと言われるほどの、女子とは思えないダイナミックなジャンプを見て、感動したのを覚えている。

そして、アルベールビル大会では、金メダル確実と言われていたのに、オリジナルプログラムで転倒。しかしフリーでトリプルアクセルを決め、銀メダルを獲得した。




橋本聖子や伊藤みどりがオリンピックで活躍してから何十年経つが、フィギュアスケートもスピードスケートも、日本人の金メダリストが誕生するなど、全体のレベルが格段に飛躍した。

でも、それは、かつてのアスリート達が先達となり、スポーツ界の発展のため尽力したのも大きいだろう。




橋本さんは、自身もオリンピアンでスポーツ界の発展に尽力してきた人だからこそ出来ることがあると思う。

とにかく、東京オリンピック・パラリンピックがどうなっても、国民が納得できる方向に進めてくれることを願う。