私は夫に依存して生きてきた。

 

実の家族に対してわだかまりがあって、友達もほとんどいない私にとって、夫は夫というだけだなく、父や兄のようでもあったし、友達でもあった。



私は夫に色々なものを求めていたんだと思う。

他の夫婦に比べて、夫への依存心は強かったかもしれない。



この前、カウンセリングを受けていて、夫へ依存してきたと言ったら、カウンセラーさんにこう聞かれた。

夫と関係なく、私自身の生きがいとか趣味とか楽しみは何かありましたか?と。



そう言われてみると、ない。



野球観戦とか旅行とか美味しいものを食べに行くとか、夫と一緒だったから楽しかった。

でも、ドラマや音楽とか本は、夫と私、それぞれ好きなものを見ていたけど、夫がいなくなって、全てのことに興味が薄れてしまった。



結局、夫がいればそれだけで幸せだった。



でも、確かに夫への依存心は他の夫婦に比べて強かったかもしれないけど、夫もまた、私に甘えてくれていたと思う。



夫は人当たりも良く、誰からも好かれていたが、本当は子どもの頃の経験により、人に対してドライで、あまり本音を言わないところがあった。

だから、外向けには温厚にしていたが、唯一、私には色々愚痴ったり本音を言ったりしていた。

弱い部分も私には見せてくれた。



夫は亡くなった義母(夫の母)と仲が良かったらしい。

義母は夫の精神的な支えだったようだ。

夫は私に義母の役割も求めていたのではないか。

義母は素晴らしい方だったそうで、とても私には代わりにはなれなかったと思うが、少なくとも精神的な支えになってくれることを求めていたんだと思う。



夫は何回も、夫に甘えっぱなしで、何でも夫に従いますという女性は苦手だ、だから私をパートナーに選んだと言っていた。

だから、依存していたのは私が一方的にではなく、お互いだと思う。



依存と言うと聞こえが良くないが、支え合うって、夫婦としては当然と言えば当然だなと思う。



それに、私は子どもがいなかったから、自分だけの時間があったり、働いていたので職場の付き合いもあったが、子どもがいたら、家族のことで一杯で、なかなか自分のやりがいとか趣味とか言ってる余裕なんかないのではないかと思う。

友達だって、ママ友はいても、昔の友達はライフスタイルの変化で結局疎遠になり、友達と呼べる友達はいないという人も意外と多い。

私の実の妹は、私と違って社交的なので、さぞ友達が多いのかと思ったら、ママ友とも学校卒業したら付き合いがなくなって、今は友達いないかもと言っていた。



結局、子供がいようが友達がいようが、一番の支えはパートナーで、その最愛のパートナーを亡くしたら、自分も抜け殻のようになってしまうのも無理はないと思った。



だけど、私は生きていかなきゃいけない。



とりあえずカウンセリングを受けて、前に進むにはどうしたらいいか模索しよう。




後ろの方に信号機と歩道橋が見えますが、ここは公園なんです。
交通公園と言って、交通ルールを学べる公園です。
ゴーカートもあります。