東京は今日、桜の開花宣言がされました。
3月14日の開花宣言は、統計開始以来、最も早いそうです。

※写真はイメージです

でも、先日、都立公園でのお花見の宴会を自粛してほしいと、小池百合子都知事が発言しました。

私個人的には、桜など見たくありません。

毎年夫と、近所の公園に桜を見に行ったのを思い出してしまうから。

1年前は、既に夫は闘病中でしたが、普通に生活していて、一緒に桜を見に行きました。

そして、来年も見られるといいね、と言いました。

実は、夫の病気が発覚する前から、毎年桜を見に行くと、来年も一緒に見たいねと言っていました。

桜を見ると、切なくなります。いつかは散る、人の命を見るみたいで。

桜を見ると心がザワザワして不安になるのです。
それは夫が病気になる前からでした。

季節的にも変わり目で、精神的に不安定になりやすいのかな。

私だけかと思ったら、夫もそうだと言ってました。

夫は最愛の母(私の義母)を桜の咲く頃に亡くしました。

また、義父が倒れた時も桜が咲いていました。
具合の悪い義父を東京へ連れて来て、タクシーの窓越しに靖国神社の夜桜を見たことを覚えています。

夫にとって、桜の時期は悲しい思い出しかなかったのかもしれません。

だから、楽しみにしていた方々には悪いけど、お花見宴会自粛は、私だけ取り残された感が薄れて、ありがたいです。

でも、来年も再来年も、毎年桜の時期はやって来ます。

毎年桜を見るたび、夫を思い出して泣いてしまいそうです。


「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」在原業平