令和2年1月3日午前7時15分、夫は息をひきとりました。
私はずっと病室に泊まり込んで、その日も夫のベッドの近くのソファーで寝ていました。
看護師さんが検温に来て目を覚ました直後でした。
夫が苦しそうな声を上げたので、「どうしたの?」と声をかけたら、ナースステーションから看護師さん達が駆けつけてきて、「声をかけて手を握っていてあげてください」と言われました。
私は何が起こっているのかしばらく理解できませんでした。
当直の医師が来て、夫がもう目覚めることがないということを知らされました。
あんなに痛くて苦しんでいた夫は、最期の2日ぐらいはスヤスヤ眠っている時間が長く、最期もほとんど苦しまずに逝きました。
その後、葬儀までの数日、家に帰って来ました。穏やかな顔を見ると、今までと同じように隣で寝ているだけで、亡くなったとは思えませんでした。むしろ、亡くなる前の2か月は痛くて眠れず、辛そうだったので、こんなに安らか眠っている姿を見るのは久しぶりでした。
夫はもう最期だということがわかっていたのかも知れません。亡くなる日の前日、私を見ながらベッドからおきあがろうとしているので、「どうしたの?」と近づいたら、夫は何も言わず私の頭を撫でました。
後から思い出し、涙が止まりませんでした。
子供も産まなくて夫は私と結婚して幸せだったのかな、こんなに辛いなら最初から夫と結婚しなければ良かったのかな、と思ってしまいました。
でも、夫と暮らした日々は確かにあった、いくら今辛くても、夫と暮らせて良かったと思います。
夫は優しい人だったから、きっと天国に行けるでしょう。私は悪い子だから、天国に行けるかわかりません。
でももし天国で会えたら、あるいは生まれ変わってまた会えたら。また会える日まで、長いさよなら。
このブログを読んで不快に思う方もいるかもしれませんが、このまま残しておきます。私と夫との一番濃密な人生の記録として。
また、一人ぼっちになった寂しさを紛らわすために、書き込みに訪れるかもしれません。
こんなブログでもコメントしてくださった方、フォローしてくださった方、読んでくださった方、どうもありがとうございました。